単行本化されるたびに購入している大傑作コミック「100 Bullets」の#58をマンガ屋で立ち読みして驚いた。最重要キャラクターの1人であるXXXXXがXXXXにXXされてXXXXXX!!!
50号をこえて、少し中だるみしたかと思ってた矢先にこれである。ブライアン・アザレロあなどり難し。単行本化が待ち遠しい。
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「ホテル・ルワンダ」を劇場で観た。
1994年に起きたルワンダでの虐殺(被害者数は推定100万人)については大した事実を知らないので偉そうなことは書けないが、虐殺の対象となった人々の不安や、彼らを救おうとする主人公の奮闘が力強く表現された良作である。
ベルギーの統治時代(あるいはそれ以前)から続く積怨により、多数派のフツ族によって「ゴキブリ」と呼ばれながら虐殺されていくツチ族。国連軍は虐殺を目の当たりにしながらも規則に縛られて何一つ行動できず、西洋諸国は早くから無視をきめこむ。そんな中でフツ族の難民を抱え込むことになったホテルのマネージャーである主人公(ドン・チードル)は軍人を買収したり、西洋社会に嘆願をしたりして妻を含むツチ族の人々を守ろうとしていく。実話同士を比べるのは失礼かもしれないが、主人公の行動は「シンドラーのリスト」のオスカー・シンドラーとダブるところが多分にある。また記者を含む外国人が国外退去させられ、現地人が何の助けもないまま取り残されるさまは「キリング・フィールド」によく似ていた。「キリング〜」は変に白人中心の観点がムカついた作品だったが、本作品はあくまでもルワンダの人々が中心に描かれている。ちなみに主人公にずいぶん同情的な国連軍の中佐をニック・ノルティが演じているが、彼だけは架空のキャラクターらしい(カナダ人の将校がモデルだが)。
戦乱時にあっても物資を購入し、軍人を買収できるだけの財力が主人公にあったのは、彼が西洋社会(特にかつての支配階級であるベルギー)の「よき部下」だったからだ、というのは少し皮肉めいている。しかし彼は西洋社会でのコネを利用して、自国の惨状を世界に知らしめようとしていく。フツ族の政府軍の背後にフランスがいるため、ベルギーを通じてフランスに窮状を訴えるところは興味深かった。あくまでも高級ホテルが舞台なので悲惨な状況でも変に優雅な雰囲気があり、あまり虐殺の凄まじさが描かれていない(つまりハリウッド色が強い)という批判もあるかもしれないが、そこらへんは虐殺を扱った他の作品(「Sometime In April」など)に期待しよう。
アカデミー賞では軽視された感のある作品だが、「ミリオンダラー・ベイビー」よりずっと面白かったと思う。
ABCの名物刑事ドラマ「NYPDブルー」が昨夜、放送開始から12年目にして最終回を迎えた。視聴率は全盛期の頃に比べてずいぶん下がったとはいえ、ジミー・スミッツが進行役の特番が放送されたことなどからも、まだ人気の高い番組であったことががうかがえる。1話で使用できる「汚い言葉」が37回までに制限されてたとか、プロデューサーのデビッド・ミルチはアル中に悩まされながらも本番中に台詞をバンバン書き換えてた、なんて逸話が紹介されてたのは面白かった。
地上波ドラマにいわゆる「R指定」的な内容(デニス・フランツのケツが見えることで悪名高い)を持ち込んだことで知られる番組だが、ケーブル局のもっと過激な番組を見慣れてしまうと、現在の基準ではおとなしいくらいの内容に感じられてしまう。もう一つの特徴だった「手ブレするカメラ」も今じゃ多くの番組がやってるし。それなりに衝撃的な内容もある反面、かなり話がパターン化しててメロドラマ色の強い番組だったが、むしろこうした要素のおかげで人気が長続きしたのかもしれない。同じく刑事ドラマの長寿番組「ロー&オーダー」がメロドラマ性を徹底的に排除して、事件の解明に焦点を当てているのとは非常に対照的だ。
個人的にはジミー・スミッツが出演してた頃のシーズンまでしか見たことがなかったが、最終回を見た限りではあまり話のパターンは変わってなかった。とりあえず冒頭に事件が起きて、途中にデニス・フランツ演じるシポウィッツ刑事の苦悩する姿を見せられ、とりあえず事件が解決する、といった感じ。いや、褒めてるつもりなんですけどね。このパターンに慣れてくると結構面白い番組になってくるんです。刑事ドラマというよりも15分署を舞台にしたファミリー・ドラマとして見た方が楽しめるかもしれない。人気のテコ入れのためか、以前に比べて美男美女の刑事が増えてたような気がするが。あの哀愁に満ちたテーマ曲が大好きだったので、もうテレビで聞けなくなるのは残念なことである。
3月になったというのに雪がガンガン降っていて気が滅入る。
おかげでダウンタウンまで「ホテル・ルワンダ」を観にいけなかった。
夜は雪の中をマンガ教室へ。
色使いの基礎的な話(主人公は原色を使い、脇役は二次色で…というやつ)が参考になって面白い。しかし前回提出した宿題の評価はまたしても「C」。俺には絵の才能が無い。
劇場版ウォレス&グルミットのトレーラーがついに観れた。悪役(大ウサギらしい)の姿が見えないし、あまり期待してたほどの内容ではないのは確かだが、あのウォレス&グルミットが帰ってくることを考えると感慨深いものがある。今までの作品はテレビ用の短編だったわけだが、今回は劇場用長編になるのでギャグのペースが変わったりしたらイヤだなあ。アードマンの前作「チキン・ラン」を超える傑作になってくれ。