Trekkies Bash New Star Trek Film As ‘Fun, Watchable’


Trekkies Bash New Star Trek Film As ‘Fun, Watchable’
「スター・トレック」の新作劇場版は観てて面白いため、つまらなかった今までのスタトレ映画の伝統を破っている!というオニオンのいじわるニュース。実際にハードコアなファンたちはチェックリストを用意して、新作がどこまで伝統に忠実かチェックするなんて記事もAP通信で紹介されてた。この記事にも書いてあるけど、新作のストーリーはタイムトラベルが絡んでるのが気になるんですよね。J・J・エイブラムスがスタトレの歴史を変えて、しれっとした顔をされそうな。まあでも内容が面白ければそれでいいんですが。

ちなみにつまらないスタトレ劇場版の話になると「スター・トレックV」が必ず挙げられるけど、あれはあれで年取ったキャストがシャトナー監督のもとワイワイやってるようでそんなに嫌いじゃないんだよな。確かにTOS版のなかではいちばん出来が悪いかもしれないが。TNGのものも含めるのならば「叛乱」が圧倒的に駄作だったと個人的には思う。あと「ネメシス」は叩かれすぎだと思ってまして、確かにアクション・シーンとかをテコ入れしようとして失敗したものの、少なくとも努力したことは感じられる佳作だと思ってるんだけど。

ついでに書くとTVシリーズ版は、TOSを除けば最も出来が良いのは間違いなく「ディープ・スペース・ナイン」。日本だといまいち受けが悪い印象のあるシリーズだけど、あれがいかに素晴らしい作品であるかはまた機会のあるときに書きます。

「ビデオドローム」のリメイク

クローネンバーグの初期の傑作「ビデオドローム」がリメイクされるという話が昨日突然明らかになって、ネット上では「なんで?」という話で持ちきりになっている。

そりゃそうだよな。「スキャナーズ2」とか「ザ・フライ2」と同じで、クローネンバーグ本人が関わらない続編/リメイクなら観てもしょうがないような気がする。1983年公開のオリジナルは腹にビデオテープを突っ込まれる描写が衝撃的だったけど、今じゃDVDディスクやUSBメモリで映像が運ばれる時代ですからね。あんな薄い(小さい)ものを腹に入れても誰も驚かないかと。あといくつかのコメントにあった「「イグジステンス」が実質的な続編/リメイクだったのでは?」という見方は確かにそうかもしれない。肉体で構成される銃とか、共通点が多いもんな。

いっそのことリメイクは日本を舞台にして、モニターから二次元の女の子がニューと出てくるような話にしてはいかがでしょう?これなら衝撃度はオリジナルに匹敵するぜ!

いまいちばん観たい映画


俺も名前だけは知っていたカナダのメタル・バンド「アンヴィル」のドキュメンタリー「Anvil! The Story of Anvil」が先週末にアメリカでは公開されて、非常に高い評判を得ているらしい。売れなくても地味に公演を続けて来た彼らの姿はリアルなスパイナル・タップとまで呼ばれ(しかもドラマーの名前はロブ・ライナーだ!)、笑いあり涙ありの傑作ドキュメンタリーになっているんだそうな。

こないだの「KING OF KONG」もそうだったけど、俺はダメ男が奮闘するドキュメンタリーに弱いのかもしれない。そういうのに限って日本で公開されないんだよな。

クリス・モリスの近況

BRASS EYE」のクリス・モリスって最近何をやってるのかと思ったら、「FOUR LIONS」なる自爆テロリストを主人公にした映画を作っているらしいぞ。ネット上に転がっていた文書を訳してみると:

「Four Lions」プロジェクトがいったい何なのか、多くの人が我々に尋ねてきました。撮影されていない映画を公開できないことは明らかですが、あたりに流布していた書類からいくつかの文章をここにまとめました。これは恥知らずの宣伝ではありますが、正確なものであります :あなたが新聞で読んだことの大半と違って。この映画の脚本を読んだ事がある人は、ここに書かれたことを否定できないでしょう。

3年の調査期間をかけ、クリス・モリスはテロリズムの専門家やイマーム、警察、シークレット・サービス、そして何百人ものイスラム教徒と話をしました。ジハードの訓練をして戦った者でも、バカげたことの多さを語っています。訓練用のキャンプにおいて若きジハード兵たちはハチミツについて口論し、母親を求めて泣き、お互いの足を吹き飛ばし、ヘビを追いかけ、喫煙したことでキャンプを追い出されます。自爆用のビデオ撮影開始から1分たったとき、困惑した表情を浮かべて「いまの質問なんだったっけ?」と聞き返す自爆テロリスト候補。1999年の大晦日に、アメリカの戦艦を爆破しようとした5人のジハード兵たち。彼らはボートを水に浮かべ、爆薬を注意深く積み込みました。ボートは沈みました。

テロリストの部隊は、男だけのパーティーや5人サッカーのチームのごときグループ精神を持っています。そこには葛藤や友情、誤解やライバル意識があるのです。テロリズムの背後には思想がありますが、それと同時にマヌケもいるのです。
「Four Lions」は愉快でスリルに満ちた架空の物語で、我々の文化のすべてを超えた洞察力をもって、現代のイギリスのジハード兵に光をあてます。この映画は、若きジハード兵たちを理解できない異国人としてみなす我々に新たな見解を与えてくれます。彼らがどこかに失せて欲しいと願ったり、彼らを生む文化全体を拒否することの愚かさを教えてくれるのです。この映画はテロリズムがいかに男性ホルモンと結びついているかを説明します。またジハード兵が人間であることを説き、そして人間が本質的にバカであることを説きます。「スパイナル・タップ」がヘビー・メタルを理解し、「博士の異常な愛情」が冷戦を理解したように、「Four Lions」もまた現代のイギリスのジハード兵を理解しているのです。

だってさ。なかなか面白そうではありませんか。当然ながら資金集めは苦労したらしいが、早ければ年内にも撮影&公開されそうなので、ここはひとつ期待しておきましょう。

マイク・ジャッジの新作


日を追うごとにその偉大さが増しているような気がする大傑作「Idiocracy」がこないだやっと日本でも(「26世紀青年」というヒドい邦題で)発売されたマイク・ジャッジの新作は「EXTRACT」というらしいぞ。

職場でも家庭でも悩みを抱えた工場長を描いたコメディなんだとか。ジェイソン・ベイトマンが主人公ということで期待大。ベン・アフレックの存在が不安と言えば不安だが。今回はミラマックス配給ということで、ちゃんと劇場公開されるんだろうか?