LPレコードの復活

アメリカではCDの売れ行きが下がった反面、LPの売れ行きが上がったそうな。もちろん数で比べるとCDのほうが断然売れてるわけだが、LPも捨てたもんじゃないな、と。

最近はLPを買うと同じアルバムのmp3版が無料ダウンロードできるというサービスも広まってきたらしくて、要するにLPレコードの欠点(?)だった「音をデジタル化して保存しにくい」という点をうまくカバーしているわけだ。

このトレンドは日本にも普及しているようで、最近は家電店とかでLPプレーヤーをよく見かけるようになった気がする。俺もLPレコードを直接MP3録音できるプレーヤーが欲しいんだよな。小金が貯まったら買ってしまおうかな。

「HARD ROCK PARK」なる代物

グランジの隆盛とか「ミュージック・ライフ」誌の休刊などにより完全に下火になったかと思われたハード・ロック文化だが、なんのなんのアメリカではまだしぶとく人気があるらしくて、フロリダで「ハード・ロック・パーク」なるテーマパークが来週開園するらしいぞ(公式サイトがクソなのでリンク先はウィキペディア)。

ハード・ロックと銘打っておきながらコケラ落としにイーグルスとムーディ・ブルースを招いている点で何か大きくズレているような気がするが、用意されたアトラクションも非常に情けなくて、レッド・ツェッペリンのローラーコースターとか「パンク対ディスコ」のドッジェムとか巨大なレスポールとか、中学生が考えたような代物がいろいろ並んでいるらしい。こんなテーマパークに行く客って誰なんだろう。夫婦で幕張までガンズのライブを観に行くような人たちかな。こういう商業的マーチャンダイジングってロックンロールの本質とは180度かけ離れてると思うんだが。

こないだジェリー・スプリンガーのインタビューを読んでたら「私の番組は防衛費の削減に役立ってるんだ。あんなアホな番組を見たら、だれもアメリカを攻撃しようなんて気にならないはずだからね」なんてことを言ってたけど、俺はむしろアルカイダとかに、こうしたテーマパークを積極的に攻撃して欲しいと心から願うのです。

「Urgh! A Music War」鑑賞

以前から観たかった音楽映画「Urgh! A Music War」を鑑賞。1981年に公開されたこの映画は当時のパンク/ニューウェーブ系のアーティストたちのライブ映像を収めたもので、ただ単にライブが順々に映し出されるだけという相当に手を抜いた作りになっているものの、エコバニやマガジン、トーヤ、ディーヴォ、オウ・ペアーズ、OMD、クランプスといった面々による熱気のあるライブは非常に見応えあり。出演してるバンドのリストはウィキペディアを参照のこと。個人的に特に良かったのは:

・「Bad Reputation」を歌うジョーン・ジェット姐さん
・巨大な電動車椅子みたいなのに乗って歌うゲイリー・ニューマン
・デビッド・トーマスが巨体を揺らしてファルセットで歌うペレ・ウブ(下の動画)
・相変わらずテンションの高いギャング・オブ・フォー

などなど。その一方でハズレもいて、サーフ・パンクスやインビジブル・セックス、スカフィッシュとかいう俺もよく知らないバンドたちは衣装のギミックに頼っててなんかダメ。クラウス・ノミなんかは衣装も演奏もバッチリ決まってるんですが。

あと意外だったのはXTCのアンディ・パートリッジの演奏が非常にエネルギッシュだったこと。全身から湯気を出しながら熱唱する姿からは、数年後にステージ恐怖症になってライブをやらなくなるとはとても思えない。XTCのライブ音源ってあまり興味なかったんだけど、今度ちょっとチェックしてみようかな。