「Gay, Straight or Taken?」鑑賞

俺はリアリティー番組とかが嫌いだということは前にも書いたけど、iTunesストアで無料配布してる30分番組(実尺20分ちょっと)のやつなんかはメシを食いながらダラッと観るぶんには最適なので、ついダウンロードして観てしまうのです。 んで今回観たのはライフタイム・チャンネルの「Gay, Straight or Taken?」という番組。これはリアリティー番組というよりもゲームショウに近いのかな。女の子が毎回3人の男と会うんだけど、実はそのうち1人はゲイで、もう1人はすでに彼女持ち(Taken)。そしてうまく独り身の男を言い当てることができれば、彼と一緒にバカンス旅行に行けるというもの。ただそれだけ。なんか大学出たてのプロデューサーが、昼休みの間に書いた企画書がそのまま通って番組になったような内容だけど、まあダラッと観るにはそんなに悪くない。出てくる男たちがみんな日焼けしたマッチョなのが何かムカつくが。

ちなみに黒人の女の子が登場するエピソードは、男たちもみんな黒人だったりする。こういうのを見ると、テレビにおいては同性愛の壁よりも人種の壁のほうが厚いのかな、とちょっと考えたりもするのです。

「THE DRESDEN FILES」鑑賞

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アメリカはSci-fiチャンネルのオリジナルシリーズ「THE DRESDEN FILES」のパイロットをiTunesストアから落として観る。プロデューサーは「スタートレック:ディープ・スペース・ナイン」のロバート・ヒューイット・ウルフ。「4400」のアイラ・スティーブン・ベアーや「ギャラクティカ」のロナルド・D・ムーア同様に、元「DS9」のスタッフが業界で頑張っているのは嬉しいこってす。あとニコラス・ケイジもプロデューサーに名を連ねている。撮影はトロントでやってるらしい。 これはジム・ブッチャーなる作家の人気シリーズを原作にした作品で、主人公はシカゴに住む魔法使い兼私立探偵のハリー・ドレスデン(ポール・ブラックソーン)。母方から魔法の力を授かった彼は、骸骨に棲む精霊のボブの助けを借りながら、超常現象にまつわる事件を解決していくのだった…というのが主なプロット。

全体的な雰囲気とか怪物の描写なんかは、かなり「バフィ」や「エンジェル」に似ている。この2作品に「Xファイル」を足して3で割ったような作品かな。つまり内容はありきたりなものになっていて、あまり斬新さが感じられない。うーん。主人公が私立探偵でありながら、あんまり機知を働かせるような場面もなくて、怪物とかに結構いいようにされてしまっている展開が多いのが残念。あといろんな人物とか組織の名前が言及されるんだけど、原作を知らない者にとっては理解しづらい点があるのも確か。

Sci-fiチャンネルのオリジナル作品としては「ギャラクティカ」に遠く及ばない出来といった感じ。アメリカの批評でもあんまりいい評判は得てないみたいだ。いちおう11エピソード分の製作が決まってるらしいけど、パイロットから判断する限りではイマイチな感じが否めない。

つうかSci-fiチャンネルは早く「ギャラクティカ」のシーズン4製作を決定せんかい!

「THE TOMORROW PEOPLE」鑑賞

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1970年代のイギリスのSFシリーズ「THE TOMOROOW PEOPLE」を観る。最近ちょっとしたきっかけで知ったシリーズで、Youtubeで見たオープニング・シーケンスの不気味さが非常に印象に残ってたのです。

これは73年から79年の長きにわたって放送されてた作品で、「BBCの「ドクター・フーに対するITV(民放局だよ)の返答」と当時は言われていたらしい。主人公となるのはテレポーテーションやテレキネス、テレパシーといった超能力をそなえた優勢人種「ホモ・スペリオール」として生まれた子供たちで、自らを「トゥモロー・ピープル」と呼ぶ彼らは仲間を探し出しながら、彼らを狙う宇宙人や人間の魔の手をかわしながら、地球を我々人類(ホモ・サピエンス)による破壊から救うために活動するのだった…というのが主なプロット。

ホモ・スペリオール対ホモ・サピエンスというコンセプトはかなり「Xメン」に近いところがあるんだが、子供向けの番組ということもあって全体的には「少年少女エスパー隊」というか、福島正美あたりが書いてそうなジュヴナイルSFのテイストが強い。子供の頃よく読んだっけ。あと作品中のテレポーテーションがアルフレッド・ベスターの「虎よ!虎よ!」にあやかって「ジョウント」と呼ばれているのが特徴的。コンセプト的にはけっこうハードなSF作品になれそうなものだけど、70年代の低予算ドラマだけあって特撮・演技ともにかなりショボいところが残念。しかも第1話から宇宙人が出てきていきなりスペオペっぽくなったりして、なんか話が散漫なところがあると思う。ちなみに製作者のロジャー・プライスはヒッピーあがりの人らしくて、どことなくサイケな特殊効果や新人類のコンセプトはそこから来てるのかな。

何にせよオープニング・シーケンスだけは、21世紀のいまでも斬新に感じられる出来。こないだたまたま立ち読みした「SFX」誌でも、「SFシリーズ史上最高のオープニング・シーケンス」に挙げられてたっけ。オープニングと内容の落差が激しすぎる、なんてことも書かれてたけど。オープニングの映像はこちら

新春「ドクター・フー」マラソン

イギリスでクリスマスから元旦にかけて「ドクター・フー」のクリスマス・スペシャル、およびそのスピンオフ番組「TORCHWOOD」のシーズン最終話(前後編)、そしてさらなるスピンオフ「SARAH JANE ADVENTURES」のパイロット版が放送されたので、それら合計4時間をダダッと鑑賞する。ヒマだね俺も。
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まずは「TORCHWOOD」。前に書いたときから結局進歩しなかったねこのシリーズ。最大の問題点はやはり、何百年も前から存在していてドクターも一目おく秘密組織であるはずのトーチウッドのメンバーが、痴話ゲンカと仲違いばかりやってて、問題を解決するよりも自分たちで巻き起こしてる場合が多いというお粗末な状況にあるだろう。今回のエピソードもそのまんまで、時空の裂け目が広がって世界中が混乱するんだけど、そもそも裂け目を広がらせたのは(理由があったとはいえ)トーチウッドのメンバーだし、その問題を解決するかと思いきや相変わらず仲違いばっかりやってて、しまいには撃ち合いまでするんだからシラケてしまう。もっと才能のある人員は雇えなかったのかい?

他のエピソードでも僻地に住む猟奇一家とか半分サイバーマンの女性とか、きちんと料理すれば良質の硬派SF作品になりえたテーマがたくさんあったのに、メンバーの能力不足によっていずれも水で薄めたような出来になってしまったのは非常に残念。同性間のキスや汚い言葉で大人向けの作品のふりをしていても、肝心のプロットが子供だましなのでありますよ。でも最後のエピソードのラストシーン「だけ」には期待が持てるかもしれない。
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そしてこのツマらない「TORCHWOOD」に「面白いSFってのはこう作るんだ!」とばかりに戻ってきたのが「ドクター・フー」のクリスマス・スペシャル。今回はドブスのローズもいないし、デビッド・テナントがフル活躍してなかなか楽しませてくれる。いまいち悪役がみみっちくて、その動機が理解しづらいのが難点だけど、「次の展開はいったいどうなるんだろう」というワクワク感を与えてくれるという意味では相変わらず優れた番組。次シーズンの相棒のおねーちゃんは美人みたいだし、「TORCHWOOD」とのクロスオーバーもあるうえに「ボーの顔」の予言の秘密が明かされるということで、今年もまた見逃せないシリーズになりそうだ。ちなみにテナント降板の噂が流れたそうだが、本当なの?
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そして最後は「SARAH JANE ADVENTURES」。これは70年代にドクターの相棒を長年務め、昨年のシーズンにもゲスト出演したサラ・ジェーン・スミス(演じるのはエリザベス・スレイデン)を主人公にした新番組で、「ドクター・フー」よりもさらに低年齢層を狙った作りになっている。俺は彼女が出てた頃の「ドクター・フー」を知らないんで特別な思い入れはないんだが、子供向けとはいっても怪物のCGとかはすごくよく出来ているし、センス・オブ・ワンダーがあって大人でも十分楽しめる内容になっている。ロボット犬K-9もちょっと出てくるし。60近いオバハンが主人公のシリーズというのがどれだけ人気出るかわからないけど、今回のパイロット版ではミス・マニーペニーことサマンサ・ボンドが悪役として登場し、オバハン同士の争いを見せてくれたのは結構面白かったぞ。

こんなわけで「ドクター・フー」から2つのスピンオフ番組が生じたわけだが、片方は大人向けでもう片方は子供向けというのが何か面白いよね。とりあえず個人的な評価は:

「ドクター・フー」 B+
「TORCHWOOD」 C
「SARAH JANE ADVENTURES」 B

といったところかな。あくまでも今回観たエピソードに限っての評価ですが。

「Buy The Ticket, Take The Ride: Hunter S. Thompson On Film」鑑賞

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昨年惜しくも自ら命を絶ったゴンゾ・ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのTVドキュメンタリー「Buy The Ticket, Take The Ride: Hunter S. Thompson On Film」を観る。ジョニー・デップやビル・マーレイ、ジョン・キューザック、ショーン・ペン、トム・ウルフ、そしてもちろんラルフ・ステッドマンといった有名人がトンプソンについて語るというもので、安易といえば安易な構成かな。 トンプソンの経歴とかをきっちり語っているわけではないので、彼のことを知らない人にとっては分かりにくい内容になってるし、かといって彼に関する目新しい情報が得られるわけでもないのが残念なところだが、強烈なカリスマを持ったトンプソンの映像がいろいろ出てくるということだけでも観る価値はあるかもしれない。彼の葬式の風景(巨大な大砲から遺灰がまかれた)もちょっとだけ出てる。ちなみに若い日のトンプソンはグラント・モリソンにそっくりだ。

トンプソンの映像作品といえば「ラム酒日記」が映画化される予定で、ブルース・ロビンソンが監督するということで結構期待してるんだが、いつ製作開始するんだろう。