「DADS」鑑賞


アカデミー賞の司会やったり、「テッド」が大ヒットしたりと飛ぶ鳥を落とす勢いのセス・マクファーレン(しかし俺は嫌いだ)が、フォックスの時間枠のさらなる支配を狙って世に出すシットコム。

ワーナーとイーライは共同でゲーム製作会社を運営しており、ビジネスもプライベートも充実した日々を送っていたが、唯一の問題はお互いの意固地な父親たちであった。ワーナーの妻は義理の父の扱いに手を焼き、イーライの父親はなぜか彼のところに住み着くはめに。そして父親たちのエキセントリックな振る舞いは会社の運営にも影響してきて…というようなプロット。

最近では珍しくなったマルチカメラのシットコムでラフトラックつき。家族間のドタバタという意味では典型的なシットコムだが、マクファーレンの作品なのでそれなりにキツいジョークが連発されるため、それで観る人の評価が分かれるかも。中国人を蔑視したジョークがあるということで放送前からクレームを受けているらしいが、アメリカでは既に「変なアクセントで話す中国人」という差別的なネタを続けている「NYボンビー・ガール」というゴミ番組があるので、あれに比べればそんなに気にはならなかったかな。

ワーナーとイーライを演じるのはジョバンニ・リビシとセス・グリーン。セス・グリーンは「Robot Chicken」でもっとエッジの効いたコメディを披露しているわけだが、やはり地上波ネットワークの番組に出たかったのかな。2人の父親を演じるピータ・リガートとマーティン・マルという役者は俺はよく知りません。

本国の批評家にはコテンパンに叩かれているらしく、たぶん長続きしないとは思うがフォックスがマクファーレンのためにちょっとは便宜を図ったりするかも。俺としてはこっちよりも「NYボンビー・ガール」をとっとと打ち切って欲しいところですが。

「SLEEPY HOLLOW」鑑賞


フォックスの新作シリーズ。ティム・バートンの映画のやつとは関係がなくて、原作となった話を現代風にアレンジしたものとなっている。

イカボッド・クレーンは18世紀のイギリス人であったがアメリカにおいてジョージ・ワシントンに味方して独立戦争で戦い、そこで悪魔のような敵軍の兵士に遭遇し、彼の首を切り落とすものの自分も負傷して昏睡状態になってしまう。そして次に彼が目覚めたのは、21世紀のニューヨーク州スリーピー・ホロウの町だった。自分の身に何が起きたのか分からぬまま町をさまようイカボッドだったが、彼の覚醒と同時に馬に乗った首の無い男が町に現われ、巨大な斧で住民の首を切り落とすという事件が発生する。この男がかつて自分が戦った兵士であることを確信してイカボッドは、警察官のアビーと協力して首無し男の脅威から町を守ろうとするのだが…というようなプロット。

イカボッドの妻が魔女だったこととか、首無し男の信者が町にいることなどが示唆されて、「スーパーナチュラル」みたいなホラー系のアクションといった内容になっている。イカボッドが時代の変化についていけず、黒人のアビーが警察官をしていることに驚いたりしている一方で、首無し男のほうは斧だけでなくショットガンなども使って襲いかかってくるぞ。設定が設定だけに人の首がバンバン切り落とされていて、これは重要人物かな、と思った人が次のシーンでは首を刎ねられている展開が続くのだが、それって今後の話の組み立て方に影響が出そうだな。

主役のイカボッドを演じるのはイギリス出身のトム・マイソン。いずれアメリカのドラマの主人公はみんなイギリス人かオーストラリア人が演じることになるんじゃないだろうか。それとアビー役のニコール・ベハリーって「42」でレイチェル・ロビンソンを演じた人か。彼女の上司をオーランド・ジョーンズが演じているほか、第1話にはジョン・チョーがゲスト出演していた。

本国の評判は概ね好評なようで、「GRIMM」とか「ONCE UPON A TIME」とかのファンに受けそうなのかな?小さな町におけるイカボッドと首無し男の対決、というネタで話をひっぱるのは厳しそうな気もするけど、今後の展開に期待しましょう。

「BROOKLYN NINE-NINE」鑑賞


FOXの新作シットコム。

ブルックリン警察の99分署に勤めるジェイクは抜群の推理センスを持った敏腕刑事で、解決した事件の数では同僚のエイミーを出し抜いていたが、その一方では非常に子供っぽくて規則に従うことを嫌う人物であった。そんな彼のところに新しい署長が派遣され、彼が非常に厳格なタイプであったことからすぐにジェイクは署長に目をつけられることに。さらに署長がゲイであることが判明して…というようなプロット。

第1話の終盤で署長がオープンなゲイであることが明かされるのだけど、その設定は今後どのくらいポイントになってくるんだろう?刑事が主人公のバディ・コメディといった内容で、職場のドタバタが中心という点では「THE OFFICE」に似てるかな。ジョークのテンポがいいので結構楽しめますよ。

主人公を演じるのがSNL出身のアンディ・サムバーグで、イタズラ好きなジェイクの役に実によくハマっているな。他にもジョー・ロー・トルーリロとかカマチョ大統領ことテリー・クルーズとかが脇を固めているほか、署長を演じるのがアンドレ・ブラウアー。彼って「ホミサイド/殺人捜査課」の刑事役をはじめ真面目な役ばかりやってる印象が強かったけど、ついにシットコムに出演するようになったのか。でも彼が出てる作本って2年くらい連続で打ち切りになってるんだよなあ。

ジョークが滅茶苦茶面白いというわけでもないんだけど、(俺的には)かなり豪華なメンツを揃えた番組ということもあり、もしかしたら大きく化ける可能性はあるかもしれない。

「IRONSIDE」鑑賞


10月から始まるNBCの新シリーズで、名の通りレイモンド・バーの「鬼警部アイアンサイド」のリメーク…っておれオリジナルを観たことがないのですが。

ニューヨーク市警の警部ロバート・アイアンサイドは容疑者を追跡中に狙撃され、半身不随となって車椅子の身になってしまう。しかしこの障害にもめげず、彼は独自の捜査班を結成してさまざまな事件を解決していくのであった…というプロット。

アイアンサイドは頭脳明晰であり、情報集めなどは部下が行うものの、いわゆる安楽椅子探偵というわけでもなく、自ら現場に赴いて犯人逮捕などを行う行動派。ただそのせいか従来の刑事ドラマに比べてそんなに目立った特徴があるわけでもなく、意地の悪い言い方をすれば「刑事が車椅子に乗ってるだけ」だという内容でもある。第1話ではアイアンサイドが狙撃された狙撃された顛末とか、半身不随になったことの葛藤なども描かれているものの、あまり話に深みを与えるものではなく。とりかかった事件の解決もなんとなくモヤモヤが残る内容だったな。

主人公のアイアンサイドを演じるのは「THE EVENT/イベント」のブレア・アンダーウッドで、彼の部下としてパブロ・シュレイヴァーなどが出演している。実際は健常者であるアンダーウッドが障碍者を演じることに対して「障碍者の役者を起用しろ!」というクレームも出たらしいが、そこまで政治的に正しくならなくてもいいんじゃないかと思う。

むしろこうした作品に人気が出ることが障碍者への貢献にもなるとは思うんだけど、人気が出るかはかなり微妙な内容の作品ではある。

震災ボランティア2013


3年目3回目。今年はさすがに規模も縮小され、深夜バスに乗って0泊2日という強行軍であった。昨年までは応援の書き込みなどで賑わっていたボランティアセンターも、そろそろ別の場所に機能を移すとのことで設備などは殆ど取り払われ、ある意味寂しいといえば寂しかったかな。活動内容も減ってきた一方で、まだ個人や旅行会社経由で遠方からいらっしゃっている人たちがいるのは頭が下がりますね。

とり・みき氏も書いていたが、3回目の訪問となると「どこが変わったか」と「どこが変わってないか」という点が気になるもので、2年前には大破した車が転がり、1年前は除染作業をしていた畑に稲穂がたわわに実り、立ち入り禁止だった砂浜にサーファーが戻り、ボランティアセンターの裏に堆く積もれていたガレキの山が片付けられているのを目にすると2年半で復興もずいぶん進んだな、と感心する。しかしその一方で、海岸沿いの住宅地があったところには空き地が広がり、道には砕けた瓦などが散乱し、仮設住宅での生活を強いられている人たちがまだまだいるのも事実であり、復興作業は形を変えてこれからも長らく続けられる必用があるのだろう。

また少し内陸に入ったところの通りの電柱に「震災時に津波はこの高さまで来ました」という看板がかけられていたのが印象的であった。震災を思い出したくないという意見もある一方で、忘れるまいという運動が始まっているわけですね。

なお我々の作業は畑にする土地?の片付け。強い日差しのなかの小石拾いはいい運動になりました。築地銀だこが差し入れをしてくださり、どうもありがとうございました。来年はたぶんこうした形での参加は無いと思うけど、何かしらの協力は続けていきたいところです。