「Criminal Minds: Suspect Behavior」鑑賞


「クリミナル・マインド FBI行動分析課」のスピンオフなんだが、俺あっちは1話しか観たことなのでどこがどういうスピンオフになってるのかは全然分かりません。FBIにある特別班の面々を主人公にしているということで、「ロー&オーダー」における「SVU」みたいな立ち位置になるのかな。

話のつくりも「SVU」に似ていて、第1話では幼女を誘拐した変質者をエージェントたちが捜しまわるわけだが、描かれる犯罪がシリアスなものだからってストーリーがシリアスになるわけではないのよ。全体的に「これどっかで観たよね?」というような展開が続く内容になっていて、タイトルに反してエージェントたちは犯人の心理のプロファイリングなどは殆どせずに聞き込みを行ってるだけだし、そうしてるうちにコンピューター係のエージェントがキーボードをパチパチ叩くとデータベースから手がかりが山ほど出てくるという実に安易な展開になってるかと。

唯一の取り柄としては出演者が豪華なことで、アカデミー賞男優のフォレスト・ウィテカーをはじめ、戦う左翼のコメディエンヌことジャニーン・ガロファロといった俺好みの役者が出てるんですよ。リチャード・シフもちょろっと出てたな。でもこれってつまり彼らがつまらないTVシリーズに出ているということでして、誰が真面目な演技をしてるガロファロを観たいのかと。ウィテカーだって「ゴースト・ドッグ」の演技とかは大変素晴らしかったのに。

それなりに長続きはするかもしれないが、新しいものを期待しているなら観るべきではない作品かな。

「CHICAGO CODE」鑑賞


フォックスの新作シリーズで、舞台は当然ながらシカゴ。

汚職がはびこる街シカゴにおいて、警察の殺人課に務めるジャレク・ウィソッキは正義感が強いものの、自分流の捜査をすることで仲間に嫌われ次々とパートナーが代わっている警官だった。彼の旧友であるテレサは出世街道をひた走り、女性として初の警視総監となって街を浄化しようと努力する。これにジャレクの姪や新しい相棒が加わり、警察は街の汚職を一掃しようとするが、シカゴ市長よりも大きな権力を持つという議員が彼らの前に立ちふさがるのだった…というような話。

「ザ・シールド」のショーン・ライアンが作っただけあって、単純な警察ものというよりも、都会の犯罪と汚職をリアルに描いた内容になってるのかな。そういう意味では地上波ネットワークよりもケーブル局で放送されたほうがいろいろできて面白くなったんじゃないかという気もする。第1話を観た限りだと、どうも何を目指してるのかよく分からない感じがしたんだよな。警察ドラマと政治ドラマの中間にぶら下がってるというか。

主人公のウィソッキを演じるジェイソン・クラークって役者はよく知らんなあ。というかウィソッキという名前が「カワサキ」とか「イワサキ」って言ってるように聞こえるんですが。テレサを演じるのは日本人にもよく知られたジェニファー・ビールスで、黒幕の議員を演じるのがデルロイ・リンド。上のイメージ写真を観れば分かるようにリンド演じる議員が準主役のごとき扱いを得ているので、彼がすぐさま失脚するようなことはないかと。そうなると警察と汚職のイタチごっこみたいなのがずっと続く展開になるのかなあ。

でもまあカーチェイスのシーンとかは迫力あるし、向こうの評判は良いらしいのでしばらく続くかも。個人的にはやはりこんなのよりも「ザ・ワイヤー」を観ろ、と言いたいですが。

「Mr. SUNSHINE」鑑賞


ちょっと前に「STUDIO 60」で真面目な演技に挑戦したけど結果が芳しくなかったマシュー・ペリー主演のコメディ・シリーズ。

ペリー演じるベンはサンディエゴにあるサンシャイン・センターというアリーナのマネージャー。そこではスポーツの試合からサーカスまでさまざまなイベントが開催されており、ベンは変人だらけの職場で仕事をきりもりしつつ、別れた彼女と復縁しようとするのだが…というようなストーリー。

コメディとしては「フレンズ」よりも露骨に「30ロック」を意識した内容になっていて、イカれた上司と身勝手な部下たちの間で苦労する中間管理職という主人公は「30ロック」そのまんま。ただしあの番組ほどぶっ飛んではいなくて、どことなく典型的なシットコムの枠にはまってしまっているのは個人的に残念。

ペリーの他にもアリソン・ジャニーとか「LOST」のホルヘ・ガルシアといった有名俳優が出ているので、そこそこ人気は出るんじゃないかな。はたして何シーズンも続くような作品になるかは微妙ですが。「30ロック」を超えるのは相当厳しいぞ。

「TRAFFIC LIGHT」鑑賞


フォックスの新シリーズ。イスラエルの番組のリメークらしいが、内容は実にベタなアメリカン・シットコムであったよ。

3組のカップルの恋愛模様を描いたもので…って最近のシットコムってみんなこんな内容じゃないか?おい?いちおう題名にひっかけて男女の関係を「赤」(結婚済み)「黄」(同居中)「緑」(シングル)の3つ分けてるらしいけど、そんなのこないだの「PERFECT COUPLES」も同じことやってたしなあ。キャストの大半が白人で、1人だけアジア系の女性がいるのも「PERFECT COUPLES」と同じ。黒人やヒスパニックの男性とか入れてもバチは当たらないと思うんだけどね。

今シーズンはこうした男女3組のシットコムが特に多いような気がするんだけど、どうなんだろ?未だにみんな次の「フレンズ」を狙ってるんだろうか。こうも似たような番組が多いと、どれが生き残るかは肝心の中身でなく放送局の編成にかかっているような気がする。

「OUTCASTS」鑑賞


なんかよく分からないBBCのSFミニ・シリーズ。

舞台は2040年の近未来。何らかの災害に見舞われた地球を人々は見捨て、他の惑星への移住を進めていた。そんな惑星の1つであるカルパチアでは少数の移住者たちがコロニーを建設して自給自足の暮らしをしていたが生活は楽ではなく、コロニーのリーダーとカリスマ探検家のミッチェルの仲も不穏なものだった。そんななか、数年ぶりに地球からの移民船がカルパチアへと接近してくる。はたしてこの船には誰が乗っているのか?そもそも船はカルパチアへ無事到着することができるのか…というのが第1話の大まかなストーリー。

ジェイミー・バンバーが出ているのでどうしても「ギャラクティカ」と比べてしまうが、当然ながらあれほどのクオリティはなく、特殊効果とかは「ドクター・フー」より少し凝ってる程度か。役者の演技とかカメラワークも凡庸だけど、とにかくストーリーがとても説明不足で、地球に何が起きて登場人物たちの過去に何があって、現在では何が問題なのかというのが殆ど説明されないまま話がズルズルと進んでいくんだよな。もちろんこの後の話でいろいろ説明はされていくんだろうけど、第1話を観た限りではあまりにも説明不足なので次の話も観たいという気になれなかったよ。

「ドクター・フー」が巧いのは、どんなに不思議な状況で話が始まろうともドクターという狂言廻し的な存在がいて、視聴者が抱く疑問についてきちんと解説する場を設けてるところなんだけど、この「OUTCASTS」ではそうした解説や謎を醸し出すような演出も無く、とにかく不親切さだけが感じられるような内容であった。「LIFE ON MARS」や「MI-5」といった名作を生んだキュードス・プロダクションの作品なのにこの出来は残念なところである。