「Mr. SUNSHINE」鑑賞


ちょっと前に「STUDIO 60」で真面目な演技に挑戦したけど結果が芳しくなかったマシュー・ペリー主演のコメディ・シリーズ。

ペリー演じるベンはサンディエゴにあるサンシャイン・センターというアリーナのマネージャー。そこではスポーツの試合からサーカスまでさまざまなイベントが開催されており、ベンは変人だらけの職場で仕事をきりもりしつつ、別れた彼女と復縁しようとするのだが…というようなストーリー。

コメディとしては「フレンズ」よりも露骨に「30ロック」を意識した内容になっていて、イカれた上司と身勝手な部下たちの間で苦労する中間管理職という主人公は「30ロック」そのまんま。ただしあの番組ほどぶっ飛んではいなくて、どことなく典型的なシットコムの枠にはまってしまっているのは個人的に残念。

ペリーの他にもアリソン・ジャニーとか「LOST」のホルヘ・ガルシアといった有名俳優が出ているので、そこそこ人気は出るんじゃないかな。はたして何シーズンも続くような作品になるかは微妙ですが。「30ロック」を超えるのは相当厳しいぞ。

「TRAFFIC LIGHT」鑑賞


フォックスの新シリーズ。イスラエルの番組のリメークらしいが、内容は実にベタなアメリカン・シットコムであったよ。

3組のカップルの恋愛模様を描いたもので…って最近のシットコムってみんなこんな内容じゃないか?おい?いちおう題名にひっかけて男女の関係を「赤」(結婚済み)「黄」(同居中)「緑」(シングル)の3つ分けてるらしいけど、そんなのこないだの「PERFECT COUPLES」も同じことやってたしなあ。キャストの大半が白人で、1人だけアジア系の女性がいるのも「PERFECT COUPLES」と同じ。黒人やヒスパニックの男性とか入れてもバチは当たらないと思うんだけどね。

今シーズンはこうした男女3組のシットコムが特に多いような気がするんだけど、どうなんだろ?未だにみんな次の「フレンズ」を狙ってるんだろうか。こうも似たような番組が多いと、どれが生き残るかは肝心の中身でなく放送局の編成にかかっているような気がする。

「OUTCASTS」鑑賞


なんかよく分からないBBCのSFミニ・シリーズ。

舞台は2040年の近未来。何らかの災害に見舞われた地球を人々は見捨て、他の惑星への移住を進めていた。そんな惑星の1つであるカルパチアでは少数の移住者たちがコロニーを建設して自給自足の暮らしをしていたが生活は楽ではなく、コロニーのリーダーとカリスマ探検家のミッチェルの仲も不穏なものだった。そんななか、数年ぶりに地球からの移民船がカルパチアへと接近してくる。はたしてこの船には誰が乗っているのか?そもそも船はカルパチアへ無事到着することができるのか…というのが第1話の大まかなストーリー。

ジェイミー・バンバーが出ているのでどうしても「ギャラクティカ」と比べてしまうが、当然ながらあれほどのクオリティはなく、特殊効果とかは「ドクター・フー」より少し凝ってる程度か。役者の演技とかカメラワークも凡庸だけど、とにかくストーリーがとても説明不足で、地球に何が起きて登場人物たちの過去に何があって、現在では何が問題なのかというのが殆ど説明されないまま話がズルズルと進んでいくんだよな。もちろんこの後の話でいろいろ説明はされていくんだろうけど、第1話を観た限りではあまりにも説明不足なので次の話も観たいという気になれなかったよ。

「ドクター・フー」が巧いのは、どんなに不思議な状況で話が始まろうともドクターという狂言廻し的な存在がいて、視聴者が抱く疑問についてきちんと解説する場を設けてるところなんだけど、この「OUTCASTS」ではそうした解説や謎を醸し出すような演出も無く、とにかく不親切さだけが感じられるような内容であった。「LIFE ON MARS」や「MI-5」といった名作を生んだキュードス・プロダクションの作品なのにこの出来は残念なところである。

「MONSTERS」鑑賞


こんどハリウッド版「ゴジラ」の監督に抜擢されたらしいギャレス・エドワーズの低予算映画。

NASAが宇宙に打ち上げた探査機がメキシコ北部に墜落し、それに付着していた地球外生物が繁殖してしまい、巨大なタコのような生物となって人を襲うようになってから6年。アメリカはメキシコとの間に巨大なフェンスを建設して国境を封鎖し、怪物たちの跋扈する地帯は立ち入り禁止区域となっていた。そしてメキシコでカメラマンをしているアメリカ人のアンドリューは、自分が勤める会社の上役の娘でメキシコを訪れていたサマンサという女性を、アメリカ行きのフェリーに乗せる仕事を命じられる。しかし手違いによってサマンサはフェリーに乗ることができず、仕方なく2人は立ち入り禁止区域を縦断してアメリカを目指すことにするのだが…というストーリー。

題名がそのものずばり「モンスターズ」だし、怪獣がストーリーに大きく関わってはいるんだけど、ガチな怪獣映画というよりもロードムービーのような作品であった。モンスターが姿をちらっと見せる描写とかは非常に巧いんだけど、ちゃんと姿を見せて暴れるようなシーンは殆どありません。むしろ主人公2人の旅の描写にずっと重きが置かれた内容になっていた。

かといって話が退屈になっているわけではなく、不安な暮らしをしているメキシコの人々や、戦闘機が墜落したジャングル、空爆で放棄された町などの光景が監督本人によってとても上手に撮られていて、低予算映画とは思えないくらいに独特の雰囲気を醸し出すことに成功していた。地球外生命体と暮らす人々というと「第9地区」を連想するが、あれよりもっと暗い雰囲気になっている。また実生活では夫婦だという主人公2人の掛け合いもいい感じ。ただしフェリーに乗り遅れた理由が「アンドリューがボンクラだったから」というのはどうかと思うし、もうちょっと全体に緊迫感があっても良かったような気はするけどね。

触手のCGとかは結構しょぼいもののモンスターをチラ見させることで低予算ぶりをうまく補っているし、人物や風景の演出とかもきちんとできる監督であることは理解できたんだが、果たしてこのスタイルが「ゴジラ」で通用するかどうかは疑問だなあ。暴れるゴジラの全体像をきちんと見せないとファンは納得しないだろうし。

あと俺も観賞後にIMDBの掲示板読んでやっと気付いたんだが、最後に重大なヒネリが隠されてるので見逃さない(聞き逃さない)ようにしましょう。

「THE CAPE」鑑賞


NBCの新シリーズ。

舞台となるのはカリフォルニアのパーム・シティという架空の都市で、そこでは警官の汚職がはびこり、チェスと名乗る謎の悪人によって警察署長の暗殺が続き、真っ当に機能しなくなった警察はアーク社という大企業によって民営化されようとしていた。そんな状況でも警部のヴィンス・ファラデイは強い正義感を持ってチェスを追っていたが、逆に彼こそがチェスだという濡れ衣を着せられ、警察に追われたあと爆発に巻き込まれてしまう。そんな彼を救ったのは、カーニバル・オブ・クライムというサーカス風の格好をした強盗団だった。そこで彼は黒いマント(ケープ)を自在に操る技を修行し、息子が読んでいたコミックにちなんで「ザ・ケープ」というヒーローになり、チェスとその仲間たちに戦いを挑むのだった…というような話。

これってSyfyチャンネルのシリーズじゃないの?と思ってしまうくらいにストレートなアクション作品。こういうのが好きな俺でも赤面してしまうくらいにベタな展開が続く作品であったよ。80年代なら「エアウルフ」とか「ナイトライダー」みたいなアクション・ドラマが普通に地上波ネットワークで放送されてたけど、現在ではどれだけ需要があるんだろ。実際に視聴率は低いみたい。

主人公を演じるデビッド・ライオンズって良く知らない役者だけど、脇役はやけに豪華で、キース・デイヴィッドにヴィニー・ジョーンズ、サマー・グローなんかが出ていたりする。でもサマー・グローの出てるシリーズが長続きしたことないんだよな。

第1話は主人公のオリジン・ストーリーを無理して詰め込んだような展開になっていて、なんか全体的に薄っぺらい感じ。おまけに主人公がなぜかやたら弱く、ヒーローデビューして悪人の銃をケープで奪おうとしたら、逆にケープをとられて物陰から引きずりだされ、スマキにされて海に投げ込まれるというトホホっぷり。いろいろ修行したのは何だったんだよ!おまけに宿敵のチェスの正体はアーク社の社長という、すでに富も名声も手に入れた人物であるため、なぜ今さら覆面をかぶって悪事を働いてるのかよく分からなかったりする。

日本ではAXNやユニバーサル・チャンネルあたりが好みそうな内容の作品ではあるんだけどね、まあ長続きはしないでしょう。