「プレデターズ」の展開を勝手に予想する

意外にも日米(ほぼ)同時公開ということで7月10日に「プレデターズ」がやってくるわけだが、ストーリーは異星に連れてかれた8人の人間(プラス1名)がプレデターによって狩られていく、というリアリティー番組のような展開をもったものになるらしい。というわけでトレーラーの内容とSF映画のクリーシェを判断基準にして、誰がどの順番で狩られて誰が生き残るのかを自分なりに推測してみたいと思うのですよ。

ウィキペディアによると異星に連れてかれるのは以下の8人。彼らの生存の可能性をそれぞれ考えてみよう。

・ロイス(元傭兵):エイドリアン・ブロディが演じる主人公。シュワルツネッガーみたいに筋肉に頼るタイプではなく、チームワークを使う策士だそうな。主人公なので当然終盤まで生き残るだろうが、最後まで生きているのか、それとも他の人間を守るために最後で華々しく散るのかの見極めが難しいところ。続編も視野に入れてるだろうから恐らく生き残るのでは?

・エドウィン(医者/連続殺人犯):医者というのがポイント。傷ついた仲間を治療する役として中盤くらいまで生き残るのでは。でも実は殺人犯だというのがバレて周囲に信用されなくなり、自分を証明するために我が身を犠牲にして皆を助ける、というような展開が待っているだろう。

・クチロ(麻薬カルテルのメンバー):トレーラーで「俺らにチームワークなんて関係あるのかよ!」なんて言ってる時点で死亡フラグ立ちまくり。協調性を無視した報いとして真っ先に狩られるであろう。ただしダニー・トレホはロドリゲスの次回作で主演を務めるので、それなりにカッコいい見せ場が用意されているかもしれない。

・イザベル(スナイパー):紅一点。よって終盤まで生き残る。スナイパーという遠距離攻撃型なのも利点だな。もっと幼い少女ならば絶対に生き残るんだけど(「エイリアン2」)、「アバター」のミシェル・ロドリゲスみたいに終盤でやられるかも?ヒロインとしてのキャラがどこまで立つかが生死の分かれ目になるだろう。

・モンバサ(シエラレオネの兵士):SF映画の黒人って大抵は使い捨て要員だったんだけど、最近はそうでもないかな?(「ピッチ・ブラック」)ただしよりハクのある黒人俳優(下を見よ)がいることと、暗殺団の兵士という肩書きが災いして長生きはできないだろう。

・ニコライ(ロシアのコマンドー):なんか特徴のなさそうなキャラ。よって早い段階で狩られるのでは。

・スタンズ(死刑囚):演じるウォルトン・ゴギンズは「JUSTIFIED」で素晴らしい演技を見せているので長生きしてほしいところですが、いかんせん悪人顔なので生き残りはしないだろう。でも死刑囚がすぐ死んでしまっては面白くないので、中盤くらいまでは生存するかな。

・ハンゾウ(ヤクザ/ニンジャ):たぶん日本人にとってはいちばん見るのが苦痛なキャラでは?せめて日本人俳優を使えよ!日本刀を使ってプレデターと戦うあたりは「お、やるじゃん」と思わせるキャラかと。でも中盤か終盤あたりでさすがに力不足となってやられると思う。

・ノーランド(元兵士):上記の8人よりも前に惑星に連れてこられて、ずっと生き延びてたベテランという扱いらしい。演じるのがローレンス・フィシュバーンということもあり準主役的な存在では?でもラスボスの強さを強調するための噛ませ犬となって終盤に散ることになるであろう。

というわけで彼らが狩られる順番を予想すると:

1、クチロ
2、モンバサ
3、ニコライ
4、スタンズ
5、ハンゾウ
6、エドウィン
7、ノーランド
8、イザベル(生存)
9、ロイス(生存)

となるかな?うまく当たったらご喝采。でも本当にこの通りだったらクリーシェだらけの映画というわけなので、むしろ良い意味で裏切って欲しいところもあるな。

そしてラストはやはりあれですよ!生き残った主人公たちが地球に帰ろうとすると、彼らの目に入ったのは朽ち果てた自由の女神だった。なんと彼らがいた惑星は未来の地球だったのだ!という展開。同じフォックス作品だし、これやってくれたら俺はロドリゲスを一生リスペクトするよ!

「JONAH HEX」トレーラー


なんかツマらなそう…試写の評判も悪いようで。普通にハードボイルドなウェスタンやってくれればいいのに、派手なアクションとかスーパーナチュラルな要素を入れられてもどうかと。ジョン・マルコヴィッチってチープなこういう悪役をやたら引き受けてるよな。「THE WIRE」のランス・レディックが出ている点は期待できそうだけど。

「PARTY DOWN」鑑賞

Starzチャンネルのコメディ番組「Party Down」のシーズン2の第1話がポッドキャストで無料配信されてたので観てみる。

いま流行りのラフトラックなしのドキュメンタリーっぽいコメディで、映画スターやミュージシャンを目指しつつもハリウッドでパーティーのケータリングをして暮らしている若者たちを中心に、どことなくクセのあるケータリングのスタッフとパーティーの主催者たちとのやりとりを描いたものになっている。俺が観たエピソードでは、マリリン・マンソンばりのロッカーのバックステージ・パーティーを舞台に、普通の暮らしに憧れるロッカーとケータリングのスタッフの一人が入れ替わって…というような話だった。

あまり派手なドタバタはなくて、どちらかといえばダウンビートなコメディなので万人受けはしないだろうけど、それなりに面白かったですよ。「ヴェロニカ・マーズ」と原案者が同じということであの番組の出演者がいろいろ顔を出しているらしい。シーズン1はジェーン・リンチがレギュラーだったそうだけど、あの人は「GLEE」で忙しくなってしまったので降板し、代わりに「ウィル&グレイス」のメーガン・ムラーリーがキャストに加わっていた。個人的には怪しいオタクを演じさせれば唯一無二のマーティン・スターが出ているのが嬉しいな。

「クレイジー・ハート」鑑賞

思ってたよりもずっとホンワカした映画だった。

ジェフ・ブリッジス演じるバッド・ブレイクは名の知れたカントリー・シンガーだったが酒で身を持ち崩し、今ではボーリング場の片隅でライブを行うようなドサ回りをして日銭を稼ぐような生活を続けていた。そんなある日、彼はバンドのキーボーディストの姪である新聞記者のジーンと知り合いになり、すぐに2人は恋仲になる。そしてバッドの元弟子であり、今では彼を凌ぐ元スターとなったトミーの前座をやらないかという話がやってきて…というような話。

ミュージシャンの映画というと、ステージでの栄光と挫折とか仲間や恋人との怒鳴りあいとか突然のハプニングなどといった展開が定石になっているもんだが、この映画もそうした展開があるものの、どれもまったりとしてるんだよな。バッドは自分の子供くらいの年齢であるジーンと何の障害もなくすぐに恋仲になるし、疎遠になっていたトミーとも簡単に打ち解けてステージ上でデュエットしたりするし。後半でバッドとジーンがケンカする理由も、「それってバッドの責任じゃないんじゃない?」と思うようなせせこましいものだったような。

かといって話に盛り上がりが欠けているというわけではなくて、バッドの過ごす日々についてはきちんと描かれている。要するに盛りを過ぎたジイさんが、周囲の暖かい行為によって身を持ち直す映画、として観るのがいいのかも。

この比較的凡庸なストーリーにも関わらず映画を優れたものにしているのが明らかにジェフ・ブリッジスの演技であり、もともと大統領からグータラ男まで演じ分けられる名優であったわけだが、今回は曲のボーカルも自らこなしてバッドの役を完全に演じきっている。でもアカデミーの主演男優賞というのは今までの功労賞的な意味合いが強かったと思うけどね。ジーン役のマギー・ジレンホールは相変わらず幸の薄い女性を演じていて、まあ可も不可もなし。むしろトミー役のコリン・ファレルがブリッジス同様にボーカルをこなして見事だった。彼っていつの間にか普通のハリウッド・スターからアートハウス・シネマの役者へと転身を遂げましたね。あとプロデューサーも務めるロバート・デュヴァルがそこそこおいしい役で出演してるぞ。

カントリー・ミュージックという題材については懸念してたんだが、T=ボーン・バーネットによる曲はどれも秀逸で、音楽映画としても見応えがある内容になっている。まず日本ではヒットしないだろうけど、DVDとかで観る分には楽しめる映画じゃないでしょうか。

「ウルフマン」鑑賞

近年では珍しいくらいに何のヒネリもない映画。イギリスの片田舎で怪物による襲撃があって、どうも主人公の親父が怪しくて、そんなうちに主人公も怪物に襲われて狼男になってしまって…という先の読める展開が淡々と語られるだけで、話の盛り上がりがとても欠けてるんだよな。最後は「サンダ対ガイラ」みたいになってたし。

そもそもこういう物語って恐ろしい呪いをかけられた主人公の苦悩を描かないといけないんだが、ベニチオ・デル・トロは仏頂面して悶々としてるだけだから、自分の境遇を甘受してるかのように見えてしまうんだよな。そもそもデル・トロは元の顔が怪物っぽいので、狼男になってもあまり違和感が無いのはどうかと。彼の親父を演じるアンソニー・ホプキンスも露骨に手を抜いて演技してるのがバレバレで、まあギャラがもらえれば良かったんじゃないの。

特殊メイクにリック・ベイカーを起用したことは賞賛できるが、肝心の狼男も半分くらいのシーンはCGなので彼がどのくらい関わったのかはよく分からず。ストーリー自体は全然怖くないのに、血なまぐさい描写を増やしたことでR15指定になって観客を減らす結果になったのも失敗じゃないですか。とにかくCGに頼りすぎというか、今の観客はCGに対して目が肥えているから、CGは抑えめに使わないと逆にチャチっぽく見えてしまうと思うんだけどね。

もし続編があるとすれば「切り裂きジャック 対 狼男」のような展開が期待できたわけで、たぶんそっちのほうが今作よりも面白くなったんだろうけど、興行的に失敗してるから続きは無いだろうなあ。過去のユニバーサル・ホラーをリメイクするなら、特殊効果だけでなくストーリーもちゃんと練り込みなさいよ、ということを教えてくれる一本だろう。

あと音声で「ジプシー」って言ってるのがはっきり聞こえるんだから、変に気をつかって字幕を全て「流浪民」とする必要もないだろうに!「あまり適切でない言葉があったけど、物語の都合で使いましたよ」といった断り書きを最後に入れるのではダメなんだろうか。