「100 BULLETS: ONCE UPON A CRIME」読了

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何度でも言うが現在続いているコミック・シリーズとしては最高の作品である「100 BULLETS」の、最新単行本「ONCE UPON A CRIME」を読了。序文をトム・フォンタナが書いていた。この作品はやはり単行本になってから読む方がいいね。そのほうが何層にも連なった重厚なストーリーをゆっくり吟味しながら読み進められるような気がする。(以下ネタバレあり)

前作は世界を操る13の家系「トラスト」の話にいささかページをとられすぎて少し話がまどろっこしいところがあったが、今回はついに全員が覚醒したミニットメンたちによる駆け引きが読み応え十分で、話が佳境に入ったことがよく分かる。でもやはり俺のいちばん好きだったキャラであるワイリー・タイムズが死んでしまったのは残念なところ。まあ奴だけカッコ良さが際立ってた部分があったので、こうなる運命だったんだろうな。でもブライアン・アザレロのストーリーの巧いところは、フラッシュバックを効果的に使うことで既に死んでいるキャラクターでも現在の話に絡んでくるという点で、我々がワイリーの姿を目にすることはこの先もあるだろう。彼を失ったヴィクター・レイの行動に注目。

そしてストーリーもさることながら、エデュアルド・リッソによるアートも相変わらず素晴らしい。夜の歓楽街の妖しい雰囲気とか、通行人の何気ない仕草とかを描かせたらこの人の右に出るアーティストはそういないんじゃないの。ちょっと前に「スタジオ・ボイス」か何かでアルゼンチンのイラストレーター特集をやってたけど、むしろリッソのような人をちゃんと紹介しないといかんのじゃないかい。

この単行本では第76話から第83話が収録されていて、シリーズ自体は第100話で完結する予定だからあと2冊くらい単行本が出ることになるのかな。これからクライマックスに向かって続くであろう怒濤の展開に期待。

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今度のアカデミー賞の司会者

アカデミーはまだ正式発表してないけど、ニューヨーク・タイムズ曰くジョン・スチュワートだってさ。

俺は「デイリーショー」を毎回チェックしてるほどのファンですが、一昨年に司会した人をまた起用するってのはどうですかね。もっと別の人に機会をあげればいいのに…ってスティーブン・コルベアーがいるじゃん!ハリウッドのリベラル嫌い、というキャラで通している彼が司会やったら面白そうなんだがなあ。

古書市での掘り出し物

warriorsummerspecial.jpg職場のあるビルの地下で古本市をやっていたので何気なく覗いてみたら「アメコミ5冊」という名でパック売りがされていたんだが、その中になんと「WARRIOR」が含まれていたので仰天する。

「WARRIOR」というのは80年代初頭にイギリスで数年間だけ刊行されていたコミック誌で、アラン・ムーアの実質的デビュー作である「V・フォー・ヴェンデッタ」や「マーヴェルマン」などが収録されていたことでファンの間では名高い雑誌なのだ。こんなものが日本で入手できるとは。さっそくパックを購入したら「WARRIOR」は2冊入っていて、そのうち1つには今まで読んだことがない(アメリカでリプリントされたときに含まれていない)「マーヴェルマン」の話が掲載されていたことに感激。しかもアートはスティーブ・ディロンだ。ムーアとディロンが組んだことなんてあったんですね。また「V・フォー・ヴェンデッタ」も、後にDCコミックスから出されたカラー版と違い、白黒であることから生じるコントラストが非常に大胆で、まるで「シン・シティ」の原型のようだ。他にも「LASER ERASER & PRESSBUTTON」なんて懐かしい作品も入っていたりして、イギコミ好きの身としては非常にうれしい。おまけに読者の投書欄では、若き日のウォーレン・エリスの手紙が紹介されていた。

このパックには他に「STARBURST」というSF映画雑誌が1冊入っていて、デイブ・ギボンズのコミックが1ページほど掲載されていた。残りの2冊は「SUPER HEROES」というアメリカのコミックを白黒でリプリントした雑誌だが、これに掲載されている作品がすごい。ニール・アダムスのスーパーマン! ジョー・キューバートのホークマン! ギル・ケインのグリーン・ランタン! カーマイン・インファティーノのフラッシュ!とまあ、シルバー・エイジを代表する作家たちの作品が並べられていて非常に素晴らしい。こういった本を古書市で発見するなんて、ギーク冥利につきますね。

「IRON MAN」ティーザー

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公開された。ブラック・サバスの「あの曲」がかかるところは赤面するくらいにベタだが、全体的に期待できそうな出来かと。トニー・スタークを死の商人としてとらえたアングルは正解だろう。「ハルク」もブルース・バナーを核兵器の開発者として描くべきだったのにね。ダウニーJr.はあと5キロくらい絞ってもいいような気がするが、まあ許そう。

こうなると個人的な関心はやはりウォー・マシーンが登場するかどうかだな。テレンス・ハワードの活躍に期待。

「ガタカ」鑑賞

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今更ながら「ガタカ」を初見。期待してたほどではなかったかな。

「知的な近未来SF」というくくりで、どうしてもこないだ観た「トゥモロー・ワールド」と比較してしまうんだが、あちらは世界の状況や主人公の過去とかが非常に巧妙かつささやかに説明されていたのに対し、こちらはなんか全体的に説明くさい感じがしてしまう。SFとしてもフーダニットとしても中途半端なところがあって、「頑張っているんだけど目標に届いていない作品」という気がするのは、やはり「トゥモロー・ワールド」のような傑作を先に観てしまったからかなあ。

それと別人になり変わるのなら、何よりもまず顔を変えるべきじゃないのか、という考えは作品のテーマに相反してるのか?ジュード・ロウになり変わるという点だったら「リプリー」のマット・デイモンのほうがずっと積極的だったぞ。主人公がクールすぎて、星にいきたいという熱意が感じられないのもどうかと。悪い作品ではないんだが、頭でっかちになりすぎてるんだよな。

ちなみにイーサン・ホークやユマ・サーマンといった美形キャラを使ってハイソな雰囲気をふりまいておりますが、アーネスト・ボーグナインやトニー・シャローブ、エリアス・コテアス(およびゴア・ヴィダル)といったいいオヤジたちが出てるんだから、彼らのキャラをもっと立てて欲しかったな。