今月のウォッチメン

なんかザック・スナイダーによる「ウォッチメン」の映画化はそこそこ進んでいるらしいぞ。まあここらへんまでは他の監督(特にギリアム)もすでに足を踏み入れたところなので、これから先に進めるかが見ものかな。

たまにネットなんかで「最近のハリウッドはヒット狙いで安易にコミック原作の映画に手を出してけしからん」みたいなことを書いてる人がいるけど、スナイダーしかりロドリゲスしかりデルトロしかり、コミックの魅力を理解している世代の監督たちが心をこめて映画化しているわけで、現在はコミック映画の黄金期だと思うんだけどね。俺にとっては駄作である「デアデビル」を撮ったマーク・スティーヴン・ジョンソンだって、「プリーチャー」のTVシリーズ化については非常にまともなことを言ってたりするし。

とは言うものの、やはり映画化してはいけない作品というのもこの世にあるわけで、「V・フォー・ヴェンデッタ」だって製作者の映画化に対する熱意こそ感じられたものの、やはり原作には遠く及ばない出来となって、原作の素晴らしさを伝える貢献はできなかったと思うし、この「ウォッチメン」もどう映画化したって原作の奥の深さを伝えることは無理だと思うんだけどね。良い意味で期待が裏切られるといいんだけど。

ちなみにフランク・ミラーの初期の作品「RONIN」の映画化の話も出てきたらしい。監督はシルヴェイン・ホワイトって・・・誰?インタビューを読む限りでは原作のファンらしいけど、「四肢のない超能力少年に時代を超えて乗り移った戦国時代の浪人が、宿敵の悪魔を倒すために荒廃した未来社会をうろつく話」なんてのは非常に映画化しにくそうなんだが、どうやるんだろう。

「サイエンス・オブ・スリープ」鑑賞

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ミシェル・ゴンドリーの新作「The Science of Sleep」がDVDで発売されたので早速鑑賞。

うわっはっはっは。なんかえらく笑える作品だった。

父を亡くしてメキシコから母の住むパリへと移ってきたステファンは芸術家志望の青年。新しい職場での退屈な作業には失望するものの、アパートの隣に住む音楽家志望のステファニー(シャルロット・ゲンスブール)に惹かれていくようになり、そこから彼の現実と夢の境界があいまいになっていく…というのが話の大まかなプロット。夢見がちな青年が同じアパートの女性に恋慕して妄想を抱く、という意味では「めぞん一刻」に通じるものがあるのかな。

とにかくステファンの夢のシーンが秀逸で、最先端のCGなんかには頼らずに逆まわしやストップモーションを多用したチープな特撮(ゴンドリーが監督したドナルド・フェイゲンの「snowbound」のPVに似てる)が実に味があっていい。段ボールでできた撮影スタジオとかハリボテの町並みとか、こういうのはアイデアの勝利だよね。1秒間だけ過去や未来に行けるタイムマシンなんてのも非常に面白い。この夢のシーンの滑稽さはとても文章では書き表わせられないので、ぜひご鑑賞あれ。

ただし話の大半は現実世界での出来事を扱ってるので、あまり特撮だらけの作品を期待してると肩すかしをくらうかも。「エターナル・サンシャイン」もそうだったけど、特撮を単なる現実逃避の表現として使わず、むしろそれによって恋愛の切なさを強調しているところが巧みなところか。主人公たちの芸術活動が芸大の生徒みたいで(うちの近所にたくさんいる)なんか青くさい気もするけど、いくつになっても夢を見るのは大切だよってことですかね。

「エターナル・サンシャイン」ほどではないものの、非常によくできた作品。チャーリー・カウフマンの脚本がなくてもゴンドリーは面白い作品が撮れる、ということを証明したものになるのかな。今年公開予定の「Be Kind Rewind」にも期待したいところです。

「FRIDAY NIGHT LIGHTS」鑑賞

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今シーズンにNBCで始まったスポーツ・ドラマ「FRIDAY NIGHT LIGHTS」のパイロットがスーパーボウルにあわせてiTunesストアで無料配布されてたので観てみる。原作はテキサスの田舎町の高校生フットボール選手たちを扱ったノンフィクションの本で、それがビリー・ボブ・ソーントン主演で映画化され(こちらはフィクション)、それから今度はテレビシリーズ化されたわけだ。

比較的不作だった今シーズンのドラマの中ではそれなりに高い評価を得ている作品で、確かに観てみると面白い。俺はアメフトにはまるで興味がない人ですが、実際にテキサスで撮影したという町の風景や練習の映像などは雰囲気がうまく醸し出されているし、試合のシーンもずいぶん金をかけたらしく、劇場映画にも劣らないくらいの迫力があっていい感じ。スター選手が再起不能のケガを負ってチームがピンチに陥るものの、万年補欠だった選手が奮闘して試合に逆転勝利するという展開は陳腐かもしれないが、演出が巧いので十分に楽しめる内容になっている。

また試合のシーンだけでなく、町全体の期待とプレッシャーを抱えた選手およびコーチの人間ドラマの部分も優れた出来になっていると思う。マッチョな選手たちがチアリーダーの女の子たちと乳繰り合ってる光景は見ててムカつきますが。あと最近のトレンドなので仕方ないかもしれないけど、カメラ揺れ過ぎ。

それにしてもアメリカ(つうかテキサス)の人たちって、高校生の試合にもやたら熱狂的になるんだね。高校の時点で人生の勝ち負けが決まるというか、生徒たちにかかるプレッシャーもハンパじゃないんだろうなあ。

高校生のスポーツものというドラマがどのくらい長続きするのか分からないけど(州大会で優勝すれば終わりでは?)、パイロットを観る限りでは非常に面白い作品だし、希有なジャンルのシリーズなので今後の健闘に期待したいところです。

人間ドック

人間ドックへ行った。

人生初めて内視鏡というものを試したんですが(上も下も)、あれって気持ち悪すぎ。21世紀の医療技術ならもっと楽に入るかと思ってたんだけど、簡単な麻酔をしてあとはギューギュー押し込むだけで、ぜんぜん原始的じゃん。まだノドが痛いし、腸洗浄用のクスリのおかげで腹がゴロゴロしてんぞ。まあ自分の体内を覗けたのはそれなりに面白かったけど。

あとタバコやらないし、酒と肉はあんまり摂らない(ちなみにセックスはしたくても相手がいない)という半ばストレートエッジな生活をしてるのに、中性脂肪とコレステロールが高いってのは何故なんだろう。「クスリを飲めばすぐ数値が下がりますが、とりあえず生活改善を心がけてください」とか医者に言われたけど、そんな簡単に下がるんだったらクスリをまずくれればいいのに。

チャック・ノリスの伝説…。

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チャック・ノリスといえばここ数年は「チャック・ノリスは眠らない。彼は待つのだ」とか「チャック・ノリスが腕立て伏せをするとき、彼は地球を押し下げているのだ」といった「Chuck Norris Facts」というジョークによってインターネット上でカルト人気を博するようになった人だけど、今度はついに「THE LEGEND OF CHUCK NORRIS」というアニメまでが作られてしまったらしいぞ。

本人が関わってるわけではないパロディ作品だけど、忍者を送り出す共産主義者が悪役として登場したりとなかなか面白い。まだ放送局とかは決まってないらしいが、まあカートゥーン・ネットワークのアダルト・スイムあたりに落ち着くんじゃないですか。こういう場合って本人にはどう了承を得るんだろう。

でも最近のチャック・ノリスって「回し蹴りが必殺技の格闘家」というイメージが主流になっているけど、個人的には「デルタ・フォース」などで見せてくれたミリタリー野郎としての姿のほうが印象的なんだけどね。