ウェア探し

天気予報を見てて気づいたけど、もう最低気温がゼロかマイナスになってきているらしい。その割には外を歩いていてもあまり寒さは感じないのだが。もちろんジャケットや帽子・手袋は必要なのだけど、「寒い」というより「痛い」という感じが少しするくらいか。でも2月とかは相当寒いんだろうなあ。

ジム用のシューズや短パンを買い求めにダウンタウンへ行く。どのウェアも日本に比べれば少し安い気がするけど、税金が高いから結局は同じくらいか。いろいろ物色したけれど、これといったものがなかったので何も買わずに帰ってくる。

日本人と会う

今日はカナダもアメリカもイギリスも戦没者記念日。ちょっと日本人としては気まずい感じのする日でもある。アメリカではこの日にあわせて「プライベート・ライアン」を放送する予定だったものの、その過激といえば過激な内容によって罰金をくらうのを恐れて放送を見合わせた地方局が続出したそうな。ブッシュが再選されたことで、キリスト教右派のクレームを皆が恐れるようになってきているらしい。なんかくだらんよな。

昼過ぎに、知人の知人である日本人の方と出会う。もともと日本で映画の興行関係の仕事をしていたのだけど、カナダ人と結婚して2年半くらい前からこちらに住んでいるそうだ。就職の方法なども聞いたけど、やはり一筋縄ではいかないらしい。「下手な鉄砲」の考えでいかないとダメだとか。あとは映画会社へのグチで盛り上がる。こうした知り合いができるのはとても助かる。

夜になってからは、トロントに住んでいる日本人のパーティに出席する。パブでやってるのかと思ったらナイトクラブだった。何人かの日本人と話したかぎりでは、ワーキングホリデーよりも正式な移民を目指して来ている人が以外と多いような気がした。偉いのか、無謀なのかよく分からない。もっと多くの日本人と話したかったけど、日本に行って英語教師になりたいというインド系のオヤジに、いかに日本の学校は金髪碧眼のカリフォルニア出身の美少年を求めているかを説明するのにやたら時間をくってしまう。別に俺一人で説得したわけではないが、求職における年齢制限とか人種差別が法律で禁止されているこの国の人間にとってみれば、日本の就職事情は理解できないだろうな。もちろん日本の法律がアホなのだが、日本に行って夢が砕かれるよりも、こちらで早々と諦めたほうがいいかと。

それからオタワから来たという女学生と知り合いになり、ずっと話している。パーティのDJの知り合いということでここに来たらしい。そのDJ(カナダ人)は京都大学の卒業生で、日本にフィアンセがいるとか。ちょっと羨ましい。あとは女学生とビリヤードをやって1時頃に帰る。こちらは24時間運行している路面電車サービスがあるので深夜でも帰宅するのは比較的楽なのだ。

Festival Express

「Festival Express」を観に行く。1970年代にグレイトフル・デッドやジャニス・ジョプリンといったミュージシャンが、カナダを鉄道で横断しながらコンサートを開いていった光景を追ったドキュメンタリー。トロントから次の街へ行くのに2日かかってるところなどに、カナダのデカさを感じてしまう。撮影のレベルやコンサートの規模は「ウッドストック」などに比べれば大したことはないのだけど、それでも貴重な映像が拝める作品ではある。個人的にはサラリーマンのオヤジのような格好をしたバディ・ガイとか、ビレッジ・ピープルの原型のようなシャナナとかが印象に残っている。みんな登場してから1曲だけ演奏して引っ込んでるような気がするのは、単に編集のせいだろうか。ちなみに当時のバンドマンはみんなヒゲが伸び過ぎ。ザ・バンドなんてヒゲのかたまりのようだった。あとジャニスの声はやっぱりすごいっすね。スーパーコピー

コンサート以外には移動中の列車の映像も収められているが、1日中酒飲んでドラムセットまで広げてジャムセッションをやってるのが面白かった。ミュージシャンにありがちなエゴのみせつけもなく、和気あいあいと演奏してるのがいいね。

映画館の観客は予想どおり年配の人が多かったが、実際にトロントでやったコンサートに行った人とかもいるのかもしれない。ジャニスが出るたびに拍手してる人がいたりして、何か楽しかった。

ジム

今日もあまりすることがないので、近くのレクリエーションセンターにあるジムを見に行く。民営でやっているようなジムの設備ほどではないが、ウェイトリフティングの機械などが置いてあって、それなりの運動はできそうだ。これで会員費が3ヵ月30ドルという破格の安さであることに驚く。ウェアを揃えたらさっそく使ってみよう。仕事はないのに、それ以外の生活要素がどんどん満たされていくような気がする。これでいいんだろうか。

寒くなった

手袋と帽子がないと外を歩くのがつらい気候になってきた。11月でこれだから、2月とかは相当厳しいんだろう。

朝っぱらに電話があり、以前に申請していた政府運営のESL(英会話)教室への参加はワーキングホリデーのビザでは認められないとのこと。まあ難民や移民用の教室だから、仕方がないといえば仕方ない。1時間6ドル払えば受講してもいいとのことだから、民営の教室よりずっと安いのだが。

昼を近くの中華料理屋でとってから就職のワークショップに向かう。しかし今日のクラスは午前にあったことをすっかり忘れていた。電話のせいで朝早くに起きてたのに何ってこった。仕方ないのでダウンタウンのアウトドアショップを見に行く。5ドル払って会員にならないと買い物ができない店だが、衣服などはずいぶん安い。冬ものはここで揃えよう。カナダのアウトドアショップだけあって、ロッククライミングやカヌーの用具など、かなり専門的なものがあって見てるだけでも楽しい。もうちょっと早く来ていれば、キャンプに絶好の季節だったのになあ。