英チャンネル4で突然始まったダークなコメディシリーズ。「このサイテーな世界の終わり」という邦題でネットフリックスでもやってんのかな?原作はいちおうアメコミで、ファンタグラフィックスから出ているチャールズ・フォースマンという作家の同名作品らしいが、すまんまったく知らなかったよ。

ジェームズとアリッサという二人のティーンエイジャーを主人公にした内容で、ジェームズは幼少時から感情が欠如したサイコパスで、ただ自分がどう感じるかをしりたいがために揚げ物油に手を突っ込んだような少年。動物を殺すことだけに些細な喜びを感じ、次はいよいよ人間を手にかけようとしていた。アリッサはジェームズに比べると感情はあるものの、やはり家庭や学校に馴染めないダークな不思議ちゃん的キャラで、学校で知り合ったジェームズに、一緒にどこか遠くへ行くことを持ちかける。ジェームズもまたアリッサに対して殺人の衝動(!)を抱き、ふたりはジェームズの父親の車を盗んであてもない旅に出るのだが…という内容。

全8話のロードムービーといった展開で、全編に渡って印象的な楽曲が流れるなか、恋愛感情などが完全に欠如したカップルによる逃避行というのが目新しくていいですね。我が道を行くタイプのアリッサに対し、彼女を惨殺する光景を想像して興奮するジェームズとかすごくシュールでいいぞ。ダイナーとかが出てきて舞台はアメリカっぽいんだけど、登場人物はみんなイギリス訛りで喋るし車は右ハンドルだし、舞台設定に微妙な異世界感があるのも話の雰囲気にマッチしている。

ジェームズを演じるアレックス・ラウザーは「イミテーション・ゲーム」で少年時代のアラン・チューリングを演じていた人か。アリッサ役のジェシカ・バーデンは「ロブスター」に出てたらしいけど、役柄のせいか同じくダークなロードムービーの「ゴッド・ブレス・アメリカ」に出ていたタラ・リン・バーによく似ていると思いました。

第2話ではさっそくジェームズを狙ったペドファイルとかも出てくるし、決して万人受けするような作品ではないのだけど、次に何が起きるかまるで予想がつかないという点では非常に見応えのある作品ではないかと。とりあえず全話観てみます。


FOXの新シリーズ。紛らわしいがFOXの映画「GIFTED」とは何も関係なくて、「Xメン」のスピンオフ作品。

ストーリーの舞台は劇場版と同様に、特殊な能力を持ったミュータントたちが出現し、それを恐れた人間たちがミュータントを捕獲・管理している世界。一部のミュータントたちは政府の追跡を逃れ、潜伏して地下組織を作り上げていた。地方検事のリード・ストラッカーは捕獲されたミュータントを尋問する立場だったが、彼のふたりの子供たちがミュータントの能力を備えていることを知り、今までの立場から一転して家族を守るために妻と子供たちとともに逃亡を図り、潜伏しているミュータントたちに連絡をとる。しかし政府組織のセンチネル・サービスの追っ手が彼らに迫っているのだった…というあらすじ。

この世界においてXメン(およびブラザーフッド)は長らく消息を絶っている、ということが言及されており、劇場版「Xメン」と同じユニバースの話なのか、それとも別の設定の話なのかは現時点では不明。同じくXメンのスピンオフである「レギオン」とも、恐らくは無関係。ブリンクやサンダーバードといったキャラクターが出ているあたり、「フューチャー&パスト」の(結果的に)変更された未来につながっているのかもしれないが、あまり深く考えても仕方ないでしょう。なおセンチネル・サービスがミュータント狩りに使うのは巨大ロボットなどではなく、「マイノリティー・レポート」に出てきたようなクモ型ロボットになっている。

ストーリーはコミックに準拠せずに完全なオリジナルだが、コミックと同じパワーを持ったミュータントとしては前述のブリンク(テレポート能力)やサンダーバード(追跡能力)のほかに、ポラリス(磁力)が登場している。光を操るヒスパニックのミュータントがいたのでサンスポットかと思ったらエクリプスというオリジナルのミュータントみたい。気になるのはリードのティーンの息子(テレキネシス)と娘(バリアー)の名字が「ストラッカー」だということで、それってヴィランであるフェンリス・ツインのことでは…?まあコミックとは別キャラだろうが、なんでヴィランの名字を一家につけたのかは不明。

出演は「トゥルー・ブラッド」のスティーヴン・モイヤーのほか、「エンジェル」のエイミー・アッカー、「インコーポレイテッド」のショーン・ティール、コービー・ベル、ジェイミー・チャンといったテレビドラマのベテラン勢が揃っている。ショウランナーは「バーン・ノーティス」のマット・ニックスで、プロデューサーにレン・ワイズマンやブライアン・シンガーが名を連ねており、第1話の監督をシンガーが務めていた。

身内がミュータントであることを知り、追う側が追われることになるという第1話の展開は決して目新しいものではないが、ブライアン・シンガーの演出が手堅いので十分に楽しめる。「インヒューマンズ」に比べれば10倍くらいは面白いんじゃないのか。スタン・リーもがっちりカメオ出演してるし(たまたまコミコンで近くにいたのを急いで撮影したらしい)、マーベル・スタジオの番組よりもマーベルっぽいですな。シンガーは「X2」でアイスマンが親にミュータントであることを打ち明けるシーンを、ゲイがカミングアウトする姿のアナロジーとして描いて高い評価を得たが、この番組でもそうした比喩が根底にあって、ゲイのスローガンである「It gets better」というセリフがしれっと使われていた。他にも政府の弾圧を逃れて主人公たちがメキシコに逃げようとするさまはトランプ政権を反映してるんじゃないだろうか。

クリエーターが好き勝手にやれた「レギオン」に比べると、地上波ネットワークの典型的なSFドラマだという印象は拭えないが、それなりに良くできた内容になってるんじゃないですかね?劇場版やコミックに気を使うことなく、あくまでも独自のストーリーを貫けば結構面白いシリーズになる可能性はあると思う。


ABCの新シリーズで、名前のごとくマーベルコミックスが原作の作品。後述するように最初の2話はIMAXの劇場で先月公開されている。

主人公となるインヒューマンズって日本ではあまり馴染みのないキャラクターたちだが、まあ要するに太古の昔に宇宙人によって実験を加えられたことで特殊な能力を持つようになり、人類の目につかないところで生活を続けてきた超能力者の集団といったところです。彼らは思春期になるとテリジェン・ミストという特殊なガスを吸入する儀式を迎え、それによって各人が固有の超能力(怪力とか、飛行能力とか)を備えることになるのだ。

主要なキャラクターをざっと説明すると、発する声が莫大な破壊力を持つために通常は沈黙しているブラックボルト、その妻で長髪を自在に操るメデューサ、強靭な脚力で地面を叩き衝撃波を発するゴーゴン、半魚人のトライトン、あらゆるものの弱点を見抜いて破壊するカルナック、水や風といった元素を操るクリスタル、そしてテレポート能力を持つペット犬のロックジョウ、などなど。

そんな彼らは一族の王であるブラックボルトの統治のもと、人類を避けて月面に隠された都市アティランに暮らしていたのだが、NASAの月面探査機にアティランが発見されそうになってしまう。さらに地球上ではなぜかテリジェン・ミストが出回り、それによって新たにインヒューマンとして覚醒した若者が謎の集団に命を狙われたために、ブラックボルトの臣下であるトライトンが救出に向かうものの逆に負傷して行方不明になってしまう。こうして王国に危機が迫るなか、ブラックボルトの弟で頭脳明晰なマキシマスは混乱に乗じてクーデターを起こして王座をのっとり、ブラックボルトたちは地球のハワイへと逃げるのだったが…というあらすじ。

インヒューマンズって元々は「ファンタスティック・フォー」誌の脇役として登場したキャラクターたちで、マーベルの歴史のなかでも比較的マイナーな存在であったことは否めない。それがここ5〜6年くらいのあいだにマーベル・ユニバースのなかで大プッシュされていて、自分たちのコミックも出たりしてるのだが、なんでそんな破格の扱いを受けているかというと、ひとえに「経営陣の意向」があるのですね。

マーベルにおける「特殊能力を持った隠れた集団」といえば1にも2にも「X-メン」であったはずなのだが、ご存知のようにX-メンの映像権はディズニーでなくFOXが持っていて、X-メンにどんなに人気が出ようともマーベル・シネマ・ユニバースとのシナジーは望めない。ならばX-メンは隅においやって、X-メンによく似たインヒューマンズをゴリ押しすればいいんじゃね?ということで最近のコミックではX-メンのウルヴァリンやサイクロプスが死なされた一方で(違う時系列の連中が登場したが)、インヒューマンズは大量に新キャラが登場し、X-メンを凌駕する集団として大活躍をしているのであります。ムスリムのヒーローとして話題のミズ・マーベルことカマラちゃんもインヒューマンだったな。

X-メンと同様にFOXが映像権を持っている「ファンタスティック・フォー」に至ってはなんと連載終了・チーム解散の憂き目に遭っている一方で、そこから派生したインヒューマンズはこの扱いですからね。こういう商売的な理由が見え透いたキャラクターの売り込みって、個人的には勘弁して欲しいと思うのです。失礼な言い方をするとね、インヒューマンズなんて所詮は二流のX-メンですよあんた。60年代から試行錯誤を繰り広げて人気を獲得したX-メンに比べ、今まであまり人気のなかったキャラクターが突然人気者扱いされるのってどうもしっくりこないのよな。G・ウィロー・ウィルソンの「ミズ・マーベル」とかウォーレン・エリスの「カルナック」とかは優れたコミックがが、あれらはライターの手に負うものが大きいわけで映像化の成功につながるものではないよね。

ここからはあくまでも噂の領域だが、マーベルのCEOのアイク・パールムッターがFOXを敵視していて、X-メンとファンタスティック・フォーの格下げとインヒューマンズのゴリ押しを支持しており、実際にインヒューマンズは数年前に映画化が発表されていた。それに対してマーベル・スタジオを指揮するケビン・ファイギはインヒューマンズの映画化に乗り気でなくて、まあパールムッターとファイギの仲が悪いのはよく知られてますが、それで両者の顔を立てるために今回の「インヒューマンズ」は「最初の2話をIMAXで先行公開」というすごく変則的な形で劇場公開されたんじゃないだろうか。

でも劇場公開されたのは1話と2話を編集した短尺版だし、ハワイの風景は美しいものの別にIMAXシアターで公開する必要はないよね、という出来。おかげで興行的には散々だったらしいが批評的にも酷評されていて、観たら確かに残念な内容だった。ショウランナーのスコット・バックって同じく評判の悪い「アイアン・フィスト」も担当してた人で、まあ全てが彼の責任ではないだろうけどもうちょっと頑張れよなあ。

それなりに予算はかけてるはずなんだけどセットやコスチュームがどうも安っぽくて、ブラックボルトの宮殿がまるで荘厳に見えないのをはじめ、長髪を自在に操るはずの女王メデューサの髪はCGでショボショボ動くだけだし、その他のインヒューマンズの特殊能力もあまりカッコよくなくて、まるで「アンドロメダ」とか「クレオパトラ2525」みたいなシンジケーション番組のようなチープさであったよ。

役者の演技もなんかヒドくて、そもそも有名な役者は出てないのだが、何も語らぬ王ブラックボルトはただムスっとして顔をしかめているだけだし、代わりにメデューサが彼の意思を理解して話すのだけどおかげで説明調のセリフがやけに多い。そして策略を図るマキシマスを演じる役者は背が低くて、なんかスネ夫みたいだったぞ。王族のあいだの愛憎劇を描いているあたり、この作品も例によって「ゲーム・オブ・スローンズ」にあやかろうとしてるのだろうけど、「スローンズ」はおっぱいが出せるから人気が出たんだと何度言えば分かるんだよ!おっぱいがなければ「スローンズ」じゃないんだよ!

カルナックはアジア人俳優のケン・レオンが演じていて、あまり悪いことは言いたくないのだけど、前述したようにいまコミックのほうではカルナックが非常にカッコよくなっているので、それと比べると貧相であることは否めない。ゴーゴンがちょっと横柄なキャラになってるのだけど、コミックではもっと思慮深買ったよね?クリスタルはいかにもなティーンエイジャーといったとこと。なおインヒューマンズにおいてもっとも好かれるキャタクターは実は犬のロックジョウだと思ってるのだが、テレポート犬としてはまあ及第点。CGのキャラだというのがバレバレだけど大目に見る。

ちなみにインヒューマンズのあいだではテリジェン・ミストを吸入しても超能力を(少なくとも外見的に)取得しなかった者は「人間」呼ばわりされて蔑まれ、アティランで奴隷扱いされるようなのだが、これを容認してるブラックボルトって実はヒドい統治者ではないのか?原作でこんな設定あったっけ?カルナックはテリジェン・ミストを経験してない人間だよな?

第1話ではこうしてマキシマスの奸計によってブラックボルトとその臣下たちが離散するさまが描かれるが、演出も全体的に貧相であった。メデューサの力を封じるためにマキシマスが彼女の髪を剃るシーンでは、電気屋で売ってそうなバリカンを持ち出して罰ゲームのように剃ったりするのだもの。もっと刃物で憎々しく髪を切るとかいった描写はできなかったのか。またフラッシュバックでは自分の力をコントロールできなかったブラックボルトが両親を殺してしまったさまが明らかにされるが、それもボルト少年が一言喋ったら両親が吹っ飛んで壁のシミになるという冗談のような演出。ここ本当に笑いをねらってやってるのかと思った。

まあ長々と書いたが、とにかく残念な出来の作品。マーベルのTVシリーズとしてはFOXがX-メンをベースにした「THE GIFTED」を同時期に開始していて、あちらも完璧ではないのだけど、少なくともストーリーが最初にあって、それに必要なキャラクターを加えていっているような印象は受けるのですね。それに対してこの「インヒューマンズ」は、まず売り込むキャラクターがいて、そのためにとりあえずストーリーを考案してみました、といった感じ。その手法が悪いとはいわないけど、作り手の熱意などがどうも感じられないのよな。

ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーのように同様にマイナーなキャラクターたちが映画化されて大ヒットしたのを見ると、このインヒューマンズたちもきちんと予算をかけて映画化すべきだったと思うべきか、それとも評判の悪いTVシリーズで(たぶん)ひっそりと終わるのが幸いだったと思うべきか。何にせよマーベルはコミックにおけるインヒューマンズのゴリ押しをそろそろ止めるべきだと、一読者としては思わずにいられないのです。


コメディ・セントラルの新番組。「コルベアー・レポー」と「ナイトリー・ショー」に続く、「デイリーショー」からの3つ目のスピンオフ番組。

司会は先日まで「デイリーショー」に「特派員」の一人として出演していたジョーダン・クレッパー。ジョン・スチュワートが司会やってたときから番組にいたベテランだし、トレバー・ノアが病欠したときは代理で司会を務めていたナンバー2的な存在だったので、今回晴れて自分で番組を持つことになったわけだ。企画にはスチュワートもノアも絡んでいるよ。

「デイリーショー」でのクレッパーはロブ・コードリーやジェイソン・ジョーンズに続く「頭の回転の鈍い白人」というような役回りだった。番組で数少なくなった「白人男性の出演者」という立場を利用して、トランプ支持者の集会で参加者にインタビューを行い、支持者の怒りを買いかねないキツい冗談を彼らの前でサラっととばす腕前がなかなか見事な人であったのです。

かつて「コルベア・レポー」でスティーブン・コルベアはブッシュ政権支持の保守系コメンテーターというキャラを演じたが、この番組でのクレッパーはさらに時代にあわせ、いわゆる「オルト・ライト」の司会者という設定で、メインストリーム・メディアによるフェイクニュースのウソを暴く人、というキャラクターを演じている。

日本でもマイロ・ヤノプルスとかトミ・ラーレンといったオルト・ライトのコメンテーターはそこそこ知られてるが、クレッパーのキャラのモデルになってるのは「インフォウォーズ」というサイトやラジオ番組をやっているアレックス・ジョーンズというオッサン。ヒラリー・クリントンは宇宙人の子供を産んだ!というようなズブズブの陰謀論を繰り広げているアレな人だがなぜかトランプ支持者には人気があって、先日のピザゲート事件も彼がデマを拡散していたような。

そんなジョーンズばりにクレッパーは突拍子もない陰謀論を述べたりするのですが、事前の報道によってクレッパーが自分の真似をすることを知ったジョーンズが怒りを自分の番組でぶちまけており、その映像をさらにクレッパーが茶化すという展開が第1回目では繰り広げられていました。

番組にはクレッパーのほかにも、「デイリーショー」の特派員のごときサブの出演者が何人か出てくるほか、番組の後半にはゲストが登場してクレッパーとトークをする構成になっていた。

第1回目を観た印象としては、やはりまだこなれてない感じがするし、過激なキャラクターを演じるというネタがどこまで長続きできるかな、という気もする。しかし人種差別をメインに扱ったためにどうしても真面目にならざるを得なかった「ナイトリー・ショー」が比較的早めに終了してしまったことを考えると、こういうはっちゃけたキャラで勝負するのも悪くはないかと。

不幸にも「オルト・ライトのキャラ」というのは非常に今の時代を反映しているわけで、それをコメディに昇華させるのは難しいかもしれないけど、「コルベア・レポー」のような成功をすることに期待しましょう。


英チャンネル4とアマゾンによる、フィリップ・K・ディックの短編小説を映像化したアンソロジーシリーズ。プロデューサーやライターにはロナルド・D・ムーアとかブライアン・クランストンなどが名を連ねていて、イギリスとアメリカの両方で撮影されたのかな?

原作となった短編は「地図にない町」「父さんもどき」「自動工場」などなど。おれディックの小説はほとんど読んでるし、短編もそれなりの数読んでるはずなのですが、いかんせん学生時代の話なので20年以上前で、どの話がどんな内容だったかろくに覚えてなくて…「パーキーパットの日々」みたいなメジャーな作品ならまだしも…あれ「パーキーパットの日々」ってどんな結末だっけ…。まあ後述するように映像化されるにあたって多少の脚色はされてるようで。

第一話「The Hood Maker」は「フードメイカー」を原作にしたもので、舞台は荒廃したイギリスの近未来。人の心を読み取るテレパス能力を持った、「ティープ」と呼ばれるミュータントたちが人類のなかで出現していたものの、彼らは普通の人間に虐げられ、ゲットー暮らしを強制されていた。そんななか、ティープの読心能力を遮る被り物(フード)が何者かによって巷に出回るようになる。ティープの能力を犯罪者の尋問に使用しようとしていた当局は、若き刑事とティープのコンビを調査にあたらせるのだが…というあらすじ。

これ原作読んだかまったく記憶にないので、ラジオ・タイムズの記事を参考にしましたが、ずいぶん原作に改変が加えられているみたい。原作ではもっと当局の役職者がフードの作成者の調査にあたるのに対して、映像では刑事とティープのふたりが主人公になっている。立場の違う刑事とティープの仲が深まるあたりは「ブレードランナー」に通じるものがありました。

原作は18ページほどの物語ということで、いろいろ脚色されるのは仕方ないにしろ、少し話が間延びするところもあったかな。チャンネル4のSFアンソロジーといえばテクノロジーの悪夢を描いた「ブラック・ミラー」が有名だが、こちらは50年以上前の小説を原作にしているために、テクノロジーよりも人間の置かれた環境に焦点をあてた内容になるのかもしれない。

第一話の脚本は「ライフ・オン・マーズ」のマシュー・グラハムで、主演はリチャード・マッデンおよびこないだの「STRIKE」に出てたホリデー・グレインジャー。全体主義社会にはイギリスがよく似合いますね。アメリカだと国土が広すぎる気がして。

これからはブライアン・クランストンやテレンス・ハワード、ジャネール・モネイ(!)といったアメリカ組のエピソードも放送されるので、原作がどう映像化されるかに期待。短編集ざっと読み直すかな…。