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Archive for the ‘海外テレビ番組’ category

「COMMON LAW」鑑賞

May 18th, 2012


USAネットワークの新作シリーズ。

いわゆるバディ・コップもので、トラビスとウェスはLAPDの殺人課に務める敏腕な刑事たちだったが、微妙にウマが合わずケンカをしてばかり。しまいには銃まで出てくる大ゲンカをしたことからカップル向けのセラピー教室に通うよう上司に命じられ、渋々参加した教室ではゲイのカップルだと勘違いされつつも、どうにか協力して今日も事件を解決していくのだった…というようなプロット。

こういう作品って主人公の2人の掛け合いにすべてがかかってると思うのだけど、その点ではどうも全体的にもったりとしてる感じがするのは俺だけでしょうか。神経質な白人と気さくな黒人のコンビ、そして両者の振る舞いに頭を抱える小太りの上司、というのも非常に典型的で目新しさが無いような。第1話では俺の好きなジョン・シェアが出てるのにすぐにいなくなってしまうのも何か残念。

まあ典型的なUSAネットワークの作品といった感じで、それなりに長続きはするかもしれないけど、あの局のバディものだったら「サイク」のほうがずっと面白いよね。


ファンや批評家たちに絶賛されつつも(シャマランの映画版と一緒にするなよ)2008年に終了した、ニコロデオンのアニメ「アバター 伝説の少年アン」の続編シリーズ。

舞台となるのは前作から70年後の世界。風・土・火・水の4元素を自在に操ることのできる「アバター」となったアンによって世界の平和は取り戻され、長い年月のあとアンはその寿命を全うしていた。そして水の国に生まれた少女コラは次のアバターとなる才能を秘めた存在であり、アバターとして大成する修行を積むために大都市リパブリック・シティに向かうのだが、そこでは謎の仮面の男が率いる、反アバターの勢力が勃興していた…というようなプロット。

アンの息子とかも出てきて、前シリーズを観てないとちょっと話がつかみにくいところもあるものの、全体的にとても楽しめる内容になっている。前作は幼い少年のアンが主人公だったのでお子様向けの印象が強かったんだが、今回は主人公コラの年齢がハイティーンになったこともあり、より幅広い年齢層が楽しめるんじゃないかな。アクションありロマンスありコメディありの絶妙な脚本に加え、20世紀初頭の中国の都市をイメージした風景も非常に美しい。

そして圧巻なのはアニメーションの出来で、プロの格闘家を雇ったという格闘シーンなどは絵が動く動く。ジャパニメーションの影響を受けていることは間違いないんだが、日本のアニメでもここまで絵が動く作品って少ないんじゃないだろうか。よくある「口や目だけ動くシーン」などは皆無で、髪の毛とかもユサユサ動くあたり、かなりの労力がかかってるんじゃないかと。CGの使い方も巧いし。あと第1話ではゲスト声優になんとエヴァ・マリー・セイントを起用してました。

女の子の成長を描いた健全な冒険譚だし、これNHKとかで放送すればいいと思うんだけどね。日本はニコロデオン作品がなかなか普及しないのが残念なところです。

「VEEP」鑑賞

April 28th, 2012


HBOの新作シリーズ。

あまり日本では知られてないがイギリスのTV業界にはアーマンド・イアヌーチ(ヤヌーチ?)という人がいまして、クリス・モリスと組んだりスティーブ・クーガンと一緒に「アラン・パートリッジ」を作ったりと、90年代からずっとトンガったコメディ番組を作ってる非常に腕利きの監督・脚本家・プロデューサーなのですよ。その彼の代表作に、英国首相の口の悪い補佐官の奮闘を描いた「THE THICK OF IT」(およびその映画版「IN THE LOOP」)という作品があるんだが、この「VEEP」はそのアメリカ版というべき内容になっている。

題名通り話の主人公はアメリカの副大統領(Vice PresidentだからVeepね)のセリーナ・メイヤーで、彼女は気さくな性格を持っている一方でどこか抜けたところがあり、スピーチなどで失言をしてドジを踏むようなタイプ。そんな彼女を支えるはずのスタッフも間抜けか野心家ばかりで、まっとうに仕事ができない有様。こうしてセリーナの周りではトラブルが次々と発生し…というようなプロットになっている。

主人公のセリーナを演じるのは「サインフェルド」のジュリア・ルイス・ドレイファスで、50歳超えてるというのにコケティッシュな演技が似合うなあ。あとは彼女の補佐官を「アレステッド・ディベロップメント」のトニー・ヘイルが演じていた。ちなみに大統領は画面上に登場しない設定になっているらしい。

ラフ・トラックなどは無くて、「THE OFFICE」などのように気まずい展開を笑うタイプのコメディだが、セリフの量がやたら多くてストーリーがテンポ良く進むような感じ。また「THE THICK OF IT」同様にありとあらゆる罵詈雑言が繰り出されるぞ。実際のホワイトハウスもこんなに無能な人たちが揃ってるだろうかと想像すると怖いものがあるし、野心家のスタッフの態度にはかなりムカついたりもしたんだが、コメディとしては何度も大笑いできるところがあった番組かと。

なんか「THE THICK OF IT」はこんどWOWOWでやるそうですが、これもいずれ日本で観られたりするんですかね?

「NYC 22」鑑賞

April 25th, 2012


CBSの新シリーズ。

題名通りニューヨークを舞台にした警察もので、プロデューサーにはロバート・デニーロが名前を連ねている。何でもきちんとニューヨークで撮影されたドラマを作りたかったんだとか。パイロットの監督をジェームズ・マンゴールドが務めているほか、クリエーターのリチャード・プライスって「ザ・ワイヤー」に関わってた人なのか。でも当然ながら「ザ・ワイヤー」並みの奥の深さを期待できるわけでもなく、比較的平凡なドラマだったかな。

内容は警察学校を出てニューヨークの22分署に配属された新米警官たちの奮闘を描いたもので、彼らのなかには警官の一家の出身の者や、元新聞記者や元バスケットボール選手といった様々な経歴を持った者が含まれている。そして早速彼らはニューヨークの通りに出されるものの、右も左も分からないままいろんな事件に巻き込まれて…というのが第1話の展開。

主演はアダム・ゴールドバーグやリーリー・ソビエスキーなど。ゴールドバーグって別のドラマでは刑事役をやってたわけで、劇中でも年齢について突っ込まれてるけど、40歳近い新米警官なんているのかね。そしてソビエスキーのキャラはイラク帰りのタフな元海兵隊員という設定だが、体が細い細い。風が吹けばポキッと折れそうな感じ。

内容はベタだし評判もまちまちのようだけど、現実離れした個性的なキャラがいるわけでもなく、こういうドラマがあってもいいとは思うけどね。似た内容の番組としては「SOUTHLAND」のほうが評判いいのだろうが、個人的にはLAよりもニューヨークの番組を応援したいところです。

「DEREK」鑑賞

April 14th, 2012


チャンネル4でやったリッキー・ジャヴェイス脚本・監督・主演の番組。パイロット番組という扱いで視聴率も結構良かったらしいけど、内容が内容だけにシリーズ化はされないんじゃないかな。

主人公のデレクは知恵遅れの中年男性で、老人ホームで雑用をしながら日々を過ごしている人物という設定。同じく老人ホームで働くハンナやダグラスといった同僚たちや老人たちとのやりとりが、ユーモアとペーソスを交えて描かれていく…というか笑えるところは殆どなかったような。全体的にまったりとしたドラマ仕立てになっている。ちなみにダグラスをカール・ピルキントンが演じてるぞ。演技をするのは初めてらしいけど世捨て人っぽい雰囲気がよく似合っていた。

放送前から「知的障害者を笑いの種にしてるのではないか?」と論議を巻き起こした番組だけど、実際に観てみるとデレクの描写とかはしっかりしていて差別意識などは感じなかったな。ただジャヴェイスが知的障害者を演じることにあざとい感じがすることは否めなくて、「トロピック・サンダー」に出てきた「Go full retard」をやってしまってるような印象を受ける。男運に恵まれないハンナとか、ラストで死んでしまう老人とか、展開もかなりベタなんだよね。

しかしベタとはいえ話のツボはきっちり抑えていて、社会の底辺で暮らす人たちの悲哀をうまく描いてるので最後はちょっとウルッときてしまいましたよ。エリック・サティなどのBGMの使い方も秀逸だし、「セメタリー・ジャンクション」リッキー・ジャヴェイスはコメディだけの人じゃないんだよ、ってことがよく分かる小品ですかね。

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