TORONTO COMIC ARTS FESTIVAL

コミック作家のコンベンションがダウンタウンであったので足を運んでみる。
小さな通りを閉鎖して作家たちのテーブルを並べる予定だったらしいけど、あいにく昼過ぎに雨が降ったので狭いテントの中で皆が作品を並べて販売していた。最終日の夕方だったので閑散とした感じだったかな。 「DC: NEW FRONTIER」(大傑作!)の作家であるダーウィン・クックが来ると聞いてたんだけど、どうも彼はテーブルをもたず、ただ単に講演を行ったらしい。でも「SEAGUY」を描いたキャメロン・スチュアートがいたのでしばらく雑談する。実は「SEAGUY」は3部作になる予定で、グラント・モリソンが現在ストーリーを書いてるとか、自分の次の作品は戦争ものになるとか、いろいろ教えてもらう。彼はカナダ人でトロントにスタジオを持ってるらしい。決して超有名ではないけれど、人気アーティストである彼が1人でコミックを売ってる姿はなんかホノボノとしたものがあった。とりあえず「HUMAN TARGET」の表紙にサインしてもらって購入してくる。

‘Star Trek’ cast member to appear in fan film

「スター・トレック」のチェコフことウォルター・ケーニッグが、一般のファンが作るスタトレ・シリーズ「NEW VOYAGES」の1エピソードに出演することになったとか。もちろんチェコフ役で。 「チェコフをきちんと演じきりたかったんだ」という彼のコメントがホノボノとしてるけど、脚本は本当に「スター・トレック」のライターだったDCフォンタナが担当し、エミー賞を受賞したメーキャップ係も参加するなど、本当に素人映画?というくらいにスタッフが豪華なものになるらしい。前にドキュメンタリー「トレッキーズ2」のDVD特典についていたファン映画を観た時は「特撮は及第点、演技はダメ」といった感じだったが、本物の役者が参加するようになったら、素人映画とプロ映画の境界なんてどんどん薄れていくんだろう。

前から漠然と考えていることだけど、ヒットするかどうか分からない「スター・トレック」の新シリーズを、アイデアをかき集め、大金をかけて製作するようなことをパラマウントはやめて、むしろ「トレック」をオープンソース化してファンに提供し、そこからライセンス料なんかを得た方が確実に儲かるんじゃないだろうか。少なくともパラマウント側の出費はゼロですからね。ゼロ。

この記事にも「NEW VOYAGES」は2000万回のダウンロードを記録したとあるし、「もし1ドルの課金をすることができたら、パラマウントには75パーセントを払ってもいい」という製作者のコメントが載せられている。そしたらパラマウントには1500万ドルの利益が転がり込んでくるわけで、決して悪い話ではないと思うんだが。

「A HISTORY OF VIOLENCE」トレーラー

カナダ人監督デビッド・クローネンバーグがここトロントで撮影した映画「A HISTORY OF VIOLENCE」のトレーラーが公開されていた。 クローネンバーグにしてはかなりメインストリーム作品っぽいトレーラーだと思うんだけど、実際の内容はどうなんだろう。

最近よく製作されてるアメコミ原作の作品について「バカ映画が多い」なんて言ってる奴をたまに見かけるが、そういう奴に限ってこの作品や「ロード・トゥ・パーディション」(両方ともパラドックス・プレス刊)がアメコミが原作であることを挙げてないんだよな。アメコミはスーパーヒーローだけではないのですよ。

Christian group ends boycott of Disney

アメリカの保守系キリスト教団体が、ディズニーに対する9年にわたるボイコットを終了すると発表したとか。 ディズニーランドでゲイ用のイベントをやっていることや、子会社のミラマックスが(彼らにとって)気にくわない作品を出していることなんかに反発したボイコットだったらしいんだが、キリスト教色の強い「ナルニア国物語」をディズニーが公開するにあたり「ちょとは大目に見てやろう」ということになったらしい。

でもディズニーってメジャースタジオの中では一番保守的で「神にやさしい」スタジオだと思うんだけど、この団体って他にやることがなかったのかしらん。しかもマイナーな団体らしく、ボイコットがディズニーに何ら経済的なダメージを与えなかったというのがトホホな話である。

「ナルニア国」シリーズがキリスト教をベースにしてるのは有名な話だが(「アスラン=キリスト」とか)、それをディズニーが映画化するのってちょっとウサンくさいな、と思ってたらやはり「パッション」同様にキリスト教団体に強烈なアピールをしてるんだとか。宗教団体に媚を売る映画会社って、ちょっとオエッって感じです。

「エピソード3」再見

友人とともに「エピソード3」を再び観に行く。今回はさすがに客が少なかった。 2度目となると、中盤の政治的なシーンが長ったらしく感じられたかな。アナキンが暗黒面に墜ちてからの展開は相変わらず面白かったけど。
あとはジミー・スミッツがやたらデカいとか、新種のスクリーンワイプが多いとか、ヘイデン・クリスチャンセンの演技力ってCGのヨーダ師匠よりもダメなんじゃないかとか、そんなことを考えながら観る。最後にグランド・モフ・ターキンらしき人物が出てきたのは気のせい?