こないだ取り上げた「「ULTIMATE AVENGERS」の続編が早くも出たので観てみる。
すげーつまらん。
今回の話の舞台となるのは、アフリカの架空の小国ワカンダ...ということは必然的にそこの王であるブラック・パンサーが登場するわけだが、コミックのブラック・パンサーは全身黒づくめのコスチュームで顔もすっぽり隠し、非常にミステリアスかつクールな雰囲気を持っていたのに対し、アニメ版のパンサーは何か勘違いしたレスラーみたいな姿で実にカッコ悪い。そして前回と同じエイリアンたちの襲撃からアヴェンジャーズがワカンダを守ろうとするわけだが、肝心の主人公たちは相変わらずウジウジと仲違いばかりしてて実に不快。正義のために団結していた「JLU」のヒーローたちなんかとは違って、日常生活からウジウジしてる連中ばかりだから、エイリアンとかに殺されそうになっても全然感情移入できないんだよな。しかも弱いし。弓矢にやられるアイアンマンって何だよ。
キャラクター設定だけでなく全体のストーリーも貧弱で、あまり重要でないシーンを長々とみせつけられるほか、突然登場してあっという間に消えていくハルク、あるキャラクターの無意味な死など、観てて鬱憤がたまるような場面が多すぎ。おまけにアニメの出来も、90年代にやってた「アイアンマン」とか「Xメン」のアニメ並みのクオリティで、お世辞にも上手いとは言えない。もうこの際だから恥も外見もなくして、ブルース・ティムのスタイルをパクってしまったほうが人のためになるんじゃないだろうか。せっかく俺のお気に入りであるウォー・マシンも出たのに、なんかチンケなデザインだったぞ。
前作の発売から半年くらいしかたってないことから、前作と同時に作られたのか、あるいは手抜きでパッパと作られたのかもしれないけど、それなりに酷評された前作での教訓がまるで活かされていないのが残念。実写映画版のウワサも聞こえてきた「アヴェンジャーズ」だけど、もうちょっと観てて面白いものを作ろうよマーヴェルさん。