「Animal Practice」鑑賞


NBCがオリンピック閉会式の中継を中断してまで放送した新シットコム。やっていいことと悪いことがあるだろうにねえ。

ジョージは敏腕な獣医だが無愛想で、人間よりも動物が好きという人物。今日もペットのドクター・リゾというサルを引き連れて動物病院の診察を行っていた彼だが、元恋人のドロシーが彼のもとを訪れる。ドロシーの祖母は病院のオーナーであり、彼女が他界したことでドロシーが病院の運営を引き継ぐことになったのだ。こうして動物たちと元恋人たちの微妙な関係の生活が始まり…というようなプロット。

主人公を演じるジャスティン・カークって「WEEDS」とかに出てた人か。あと出演作がどうも長続きしないタイラー・ラビンなども共演してるぞ。さらにヤマモトというアジア人のキャラクターがいるんだけど、主人公にコキ使われてオドオドしてるというカッコ悪い役。番組のクリエーターの1人は日系人なんだから、もっとステレオタイプを破ったアジア人を登場させればよかったのに。ちなみにドクター・リゾを演じるサルって、imdbにもエントリーがあるような売れっ子のサルだったのか!俺よりいい稼ぎを得てるんだろうな。

動物の生活スタイルになぞらえてジョージの恋愛観とか人生観がいろいろ描かれていくんだけど、こんなシットコムが10年くらい前になかったっけ?犬を飼ってる男たちが主人公の番組。あれも短命で終わったよな。動物のネタでずっと引っ張っていくのは難しいだろう。

あと人嫌いの主人公と病院のオーナーの微妙な関係というのは「HOUSE」に似てるかも。2人の恋愛に関する真面目なシーンがあったりする一方で、シットコムと呼ぶにはコメディのシーンが少ないような?最近のシットコムって単純に笑えるドタバタの割合が減ってきたような気が個人的にするのですが、これってシングルカメラのスタイルが主流になってきたことと関係してきてるのだろうか。

ドラマとして観れば決して悪い作品ではないのですが、オリンピックの中継を止めてでも放送するような番組ではないな。

「Dragons: Riders of Berk」鑑賞


かの名作「ヒックとドラゴン」のTVシリーズ版。劇場版のTVシリーズ化、特にアニメーション作品の場合は予算の都合でかなりショボいものになるんじゃないかと危惧してたんだが、意外とよく出来た内容になっていた。

劇場版の続きを追った内容になっていて、バイキングとドラゴンたちが共存するようになったものの、どうしても生じてしまう両者の軋轢とか、武具作りが不要になった鍛冶屋の話とか、なかなか巧いところに焦点をあてたストーリーも面白い。シリーズになって脇役キャラたちが活躍する時間ができた結果、主人公のヒックとトゥース(特に後者)の影が薄くなってしまったのはご愛嬌。また新キャラとしては「シンプソンズ」のバーンズ社長みたいなドラゴン嫌いのガンコ爺さんが登場したほか、今後は他の部族のバイキングたちも登場するのかな?

ジェラルド・バトラーやジョナ・ヒルなど一部の役者を除けば劇場版と同じ声優が起用されているほか、CGの出来もかなり良かった。表情の表現などが劇場版ほど凝ってない気がするものの、TVシリーズでここまで出来れば十分でしょう。

劇場版がほぼ完璧な終わり方をしていただけに、蛇足といえば蛇足のようなシリーズではあるのだけど、これくらいの出来なら劇場版観てない人でも楽しめるんじゃないですかね。あとは再来年に公開されるという劇場版の続編の出来も優れていることを願うばかりです。

YouTubeで最初の2話が公開されてるぞ:

「H+: The Digital Series」鑑賞


ブライアン・シンガーがプロデューサーのウェブ・シリーズ。

舞台はそう遠くない未来。人類の3分の1は俗に「H+」と呼ばれる技術を用いてナノマシンを体内に埋め込み、常時インターネットに接続することが可能になったことで膨大な情報を受け取れるようになっていた。しかし何者かがデータセンターにウィルスを侵入させたことで「H+」はオフラインになり、人類は未曾有のパニックを迎えることになる…というようなプロットらしい。

どんなに技術が進歩してもwi-fiの接続状況は改善されてないらしく、地下駐車場で電波がつながってなかったからオフライン時の惨劇を免れた人たちなんてのが第1話で出てくるんだが、なんかちょっと都合が良すぎるような。また明確な主人公はおらず、様々な人物の視点から惨劇に至るまでとその後の話がフラッシュバックしながら語られていく内容になるみたい。

ウィブシリーズにしては相当な製作費がかけられているようで、CGとか惨劇の描写などはかなり凝ったものになっている。とはいえ全体的にどことなくチープさがあって、役者の演技なども下手なのですが。これってワーナーのストレートトゥDVDの部門が起案したものの、そこが閉鎖されるにあたって同社のデジタル部門に引き継がれた作品らしい。これが物語るように今後はDVDムービーがオンライン作品にとって代わられていくんだろうが、良くも悪くも視聴環境が異なるわけで、それにきちんと特化した作品を作ることが課題になってくるであろう。

とりあえず最初の数話をチマチマと観ましたが…これって全部で48エピソードもあるの?俺はとても全部は観られません。興味のある方はどうぞ。

ジョー・キューバート死去


85歳。アメコミの巨匠がまた1人亡くなってしまった。

一説によると彼は8歳のときからウィル・アイズナーの事務所で雑用を手伝うようになり、12歳のころにはすでに絵を描くことで給料を得ていたという。そんな彼はガードナー・フォックスやロバート・カニハーといったライターたちとともに、宇宙からやってきたシルバーエイジ版ホークマンや第二次世界大戦の戦地を行くサージェント・ロック&イージー・カンパニー、真っ赤な複葉機で大空を舞うエネミー・エース、原始人のトーなどといった人気キャラクターを次々と生み出していった。ヘルメットの陰で鋭い目つきを光らせるロック軍曹の姿とかはカッコ良かったなあ。

さらに彼の仕事はスーパーヒーローものや戦争ものに限らず、ユダヤ教に関するコミックスやサラエボ内戦を描いたものなど多種多様にわたり、従軍経験もある彼は軍の備品のメンテナンスに関する機関誌のイラストを担当したりと、死ぬ直前まで精力的に仕事を続けていた人物であった。これに加えて彼は息子ふたり(アダムとアンディ)を業界トップレベルのアーティストに育てたほか、コミックの技法を教えるキューバート・スクールを設立し、スティーブン・ビセットやトム・マンドレイク、ティム・トルーマンといった著名アーティストたちを輩出したという、アメコミ業界に多大な影響を与えた人物であったわけです。

もっと多くの作品を生み出してくれるかと思っていたのに、お亡くなりになってしまって悲しい。安らかに眠れ。

「プロメテウス」鑑賞


先行上映で鑑賞。ネタバレにならない程度に感想を挙げていくと:

・監督の意向でプロモーションでは曖昧にされてるけど、「エイリアン」(当然第一作ね)の完全なプリクエルです。あれを先に観ておくことを強くお勧めします。
・科学考証とか登場人物の動機とかはツッコミどころが山ほどあるんだけど、細けーことは気にすんなよ!大金がつぎ込まれたであろう驚異のビジュアルと、先の読めない、殆ど行きあたりばったりなストーリー展開を黙って楽しみましょう。
・話の前半はセンス・オブ・ワンダー溢れるハードなSF映画といった感じで、遺跡を捜索する描写はゾクゾクさせてくれる。後半になると当然ながらヌルヌル、ヌメヌメした展開になるのですが、前半のノリでデニケン的な映画になったとしてもそれはそれで面白かったかも。
・ガイ・ピアースに老けメイクを施すよりも、老人の役者を雇ったほうが安上がりだったろうに。あとパトリック・ウィルソンが30秒くらい出演してた。
・スペース・ジョッキーのホログラム映像などは、3Dで観る価値あるかな。ホタルイカとかゲソを食いながら観るとさらに臨場感がアップするでしょう(特に女性)。
・スティーブン・スティルスってアコーディオンなんか演奏したっけ?
・ゴムはつけろよ!

全体的な雰囲気は「エイリアン」よりも、もしかしたら「プレデターズ」に近いかも。あれが許容できる人ならこの映画も好きになれるはず。あと「エイリアン」に便乗したパクリ映画「ギャラクシー・オブ・テラー」に意外とプロットが似ているような?

前述したようにツッコミどころというか疑問点が山ほどある作品だけど、個人的にはかなり楽しめる作品でしたよ。さっそく続編の話がでているようなので、今回の謎がそちらで解明されることに期待しましょう。